テスト前に勉強するのは当たり前,常識だと思っていましたが,それは私の中の常識であって,必ずしも保護者様や生徒さんと共有できる価値観ではないのかと思ってしまいました。

さらに,これからは多様性が尊重される社会になっていきますが,そもそも,なぜ全員が5教科の勉強をできなくてはいけないのかと思い始めてきました。

今後,小学生から英語が本格的に導入されることや,センター試験から共通テストに変わることなどで,ますます学力格差が顕著になると言われています。

しかし,それを逆手にとれば,5教科の勉強ができなくても,自分が勝てる分野で,その力を磨いて,その道で生きていくのが好ましいという流れになるかもしれません。

評価の仕方を変えさえすれば,いわゆる「落ちこぼれ」は生まれずに済む気がします。

しかしそのためには,生徒個々の能力をしっかり見極め,それぞれの適性にふさわしい教育がなされなければいけないでしょう。

勉強でも芸術でもスポーツでも,表に現れる結果に加え,努力できるかどうかや,他人と協力できるかなど,背景にある部分も含めて,もっといろいろな評価の仕方があっていいのではないかと思います。

ひとまず終わります。