今日は模試復習講座の2時間,ひたすら理科社会の解説をしました(ぜんけん模試)。

いろいろと話しましたが,つまるところ,「工夫して覚えよう」「意味を理解して覚えよう」ということです。

結局,いろいろなことを「覚える」のが勉強です。

しかしその「覚える」という行為の際,全て一律の棒暗記では,大変すぎます。

早くに限界が来ますし,何よりつまらないと思います。

 

また,「なるほど」「そういうことか」という気持ちも大事にしてほしいです。

もう本当に,初めはこれだけで良いと思います。

何も,それに興味を持って図書館に調べに行くレベルにまでなれとは言いません。

さして興味の薄い部分に関しても,「世の中にはそういう考えがあるのか」と思うだけで良いのです。

自分としては,多くの人がそう思っていると思っていましたが,案外そう思っていない人が多いと,この仕事をして気付けました。

 

勉強は,本来もっとおもしろいものです。

人間は,知を愛せる生き物のはずです。

なぜこうも嫌がる人が多くなってしまったのか。

国の教育システムの欠陥なのか,家庭環境のせいなのか。

もちろん人それぞれで,得意・不得意はあるでしょうが。

 

これからは多様性を容認していく時代です。

良いことだと思います。

しかし,すでに矛盾が生じているのではと気付きました。

新しくなる大学入試では,「主体性」というものに重きを置き,評価するようになります。

企業は,コミュニケーション能力の高い人材をすでに欲しています。

いろんな性格や能力の人がいて,自ら積極的に動くのが得意でない人もいるはずです。

そういう人も,黙々と作業するのは得意で,そういう仕事に向いているはずなのに,それはロボットがするというのです。

 

個人的に,職業に貴賤はないと思っています。

貴賤はないですが,人それぞれの能力差は確実に存在します。

故に,能力による大小,高低の差は生じるのですが,それは悪いことではないと思います。

 

最近テーマとして出てきたのは,「程度」です。

結局全て,あらゆる物事,この部分に尽きるのではと思えてきています。

抽象的ですみません。

久々に収拾がつかなくなってきました。

切り上げます。