こんな記事がありました↓
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190924-00010000-nishinp-soci&p=1
皆さん,どう思われますか?
私の考えというか,指導の仕方を以下に述べます。
まず,少し長めの横線をうまく引けない子は,定規を使った方が良いと思います(低学年児童には多いと思います)。
定規を使わずに横線を引くと,たとえば数字に線がかかって見えづらくなってしまう可能性がありますので,それを避けるために定規を使うのはメリットがあると思います。
または,横線を引くのに時間がかかってしまう場合も,使った方が良いでしょう。
計算は正確さと同時に速さが要求されることも多くあります。
皆さん経験があると思いますが,幼いころは,ノートの方眼の線をまっすぐなぞるのにも,少し時間がかかったのではないでしょうか。
それなら定規を使って引いた方が時間短縮になる場合がほとんどだと思います。
仮に同じ時間と正答率だったなら,見た目の美しさで定規に軍配が上がるかもしれません。
記事で紹介されている子は5年生のようです。
もしこの子が,定規を使わずに横線を引いたことが原因でミスをし,正答率が下がったり,横線を引くのにあきらかに時間がかかり,スピードが劣る傾向が見られたりするのならば,定規を使うような指導も有効ではあると思いますが,単にみんなやっているという理由で書き直しを命じるというのは,指導者に対してなんだか残念な気持ちを抱きますし,改めて学校という場の理不尽さを思い知ります。
普段指導していても,ときどき分数の括線(分母と分子を隔てる横線)を定規で引く子がいます(特に女子生徒)。
そういうとき,いちいち定規など使わないよう指導します。
先ほども述べた通り,計算はできるだけ速く,できるだけ正確にということを追求するはずですので,分数の線など一瞬で,ある程度きれいに引ける中学生がほとんどだろうと思います。
そのため,定規を使うことに上述したようなメリットはないと考えます。
筆算は計算結果を出すための有効な手段ですが,あくまで計算です。
私自身,計算は流れだと思っています。
基本的に筆は止めません。
途中過程は大事にし,残す部分はしっかり残しますが,不要な部分は省きます。
小学校卒業以来,計算過程や筆算で定規を使ったことなどまずありません。
計算過程の思考とは異なる「定規を使って横線を引く」という作業が間に入ってしまいますので,できるだけ使わない方が良いという立場です。
途中式にも言及してみます。
途中式を書かないで間違う生徒には,必要な部分は残すように指導します。
残した方が良い部分,省いても構わない部分,それぞれにきちんと理由があり,説明します。
途中式を書く場合と書かない場合でどちらが速く正確にできるか,比べてもらうときもあります。
実際にストップウォッチで測ったときもあります。
もし同じ時間で同じ正答率なら,過程を残した方がミスした場合に気付けるので,書くことを勧めています。
しかし,ごくまれに,途中式を書かない方が良いという子も,いないわけではありません。
継次処理より同時処理が得意な子によくある傾向です。
過程をたどれないので,ミスをした際の把握には困りますが,しかしそれは指導者側の論理なので,生徒が一番やりやすい方法を尊重するようにはしています。
他にも字の大きさや丁寧さなど,いろいろとありますが,それはまたの機会にしようと思います。
定規使用について,予想より長くなってしまいました。
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