前回の続きです。

 

さらに塾や習い事などの子ども向けの教育サービスが一般の消費サービスと異なるのは,お金を払う人物とサービスを受ける人物とが異なることです。

お金を出すのは保護者,サービスを受けるのは生徒です。

普通,顧客はそのサービスを受けたくてお金を払います。

そしてそのサービスに対して評価をし,満足か不満足か,必要か否か,継続するかどうかなどを判断すると思います。

しかし,塾の場合は,必ずしも生徒がそのサービスを希望するわけではありません。

生徒自身が行きたいという場合ももちろんありますが,仕方なく,あるいは親に言われたから嫌々通い始めることも少なくないでしょう。

さらに生徒自身が行きたいと言う場合でも,学力向上が目的ではなく,友達が行っていて楽しそうだからと,不純な理由の場合もあるでしょう。

 

教育の成果というのは,いろいろあると思います。

それこそ目に見えないことも多いだろうと思います。

サービス自体は提供しても,目に見える形として結果につながらなければ,顧客側が納得しない面もあると思います。

即効性を求められることもあります。

 

こういったある意味特殊な状況の中で,当塾では,代表である私が,その生徒にとって,どうしたら最も学力が上がるのかを,誰よりも考えて指導をしています。

生徒本人よりも,時には保護者様よりも,深く考えているだろうという自負を持って対処する場合もあります。

あくまでも塾は手段であり,目的ではありません。

多くの生徒が成績アップや志望校合格を果たしていますが,100%にはできていませんので,偉そうに言える立場にはないかもしれません。

 

世の中の変化は目まぐるしいです。

5年先,10年先は驚くほどの変化が起こっているでしょう。

今でこそ,スマホ片手に道行く人の光景は当たり前になりましたが,10年前にこの光景を予想できた人がいるでしょうか。

きっとこれからもどんどん変わっていくでしょう。

こういった変化を続けていく社会の中で,より良く生きるために,勉強することが必要だと思います。

知識をつけること,頭の使い方を学ぶこと,目標を設定して努力すること。

こういったことを,勉強というものを通して学び,自身の総合的な学力を高めることで,変化に柔軟に対応できる人間になってもらいたいと切に願っています。

人生の困難にぶち当たっても,粘り強く考え,活路を見出せるような人間に成長してほしいです。