こんにちは。NEW HORIZON OVERSEAS STUDIESの、日本語の他、英語ポルトガル語スペイン語、を話す、Hiroです!

 

ご無沙汰しております。前回から大分、間が空いてしまいました。

 

今回は、パラグアイ国境付近での生活について書きます。

 

まず、私が現在居住していますパラグアイという国はブラジル、アルゼンチン、ボリビアに囲まれている国でして、国内第1の都市で首都のアスンシオン(Asunción、アルゼンチン国境)、第2の都市シウダー・デル・エステ(Ciudad del Este、ブラジル、アルゼンチン国境)、第3の都市エンカルナシオン(Encarnación、アルゼンチン国境)と、国内の主要都市3つ全てが国境沿いにあります。

 

この内、アスンシオンの場合は市内を流れる川の対岸はアルゼンチンなのですが、アルゼンチン国境まではかなりの遠回りをすることが必要で、市内から車で1時間ほど、公共のバスですと1時間半から2時間ほどかかります。

 

このアスンシオンから一番近いアルゼンチン側の町は、クロリンダ(Clorinda)で、人口は5万人ほどと小規模の町です。

 

ここには、個人経営のスーパーマーケットが3,4件あり、昨年12月の政権交代前はアスンシオンで購入するよりも食品やワインなどの酒類がかなり安く手に入り、ステーキレストランではアスンシオンで食べるよりもより質が高い牛肉のステーキがアスンシオンの半額くらいで食べられました。

上質のステーキが日本円にして750円ほどでしたので、安いと思います。

 

アルゼンチン国内の経済の混乱を避けるため、残念ながら昨年、今年とクロリンダには行っていませんので現在の詳しい状況はわかりませんが、パラグアイの人、数人から聞いた話では、昨年年末の政権交代後は以前ほど安くなくなったようです。

しかしながら、物によりアスンシオンよりも安い物はまだあるかもしれません。

 

第2の都市シウダー・デル・エステ(CDE、通称エステ市)は、ブラジルとアルゼンチン国境に接しているのですが、アルゼンチン側にはブラジル側を通過しないとたどり着けないことから、ブラジル国境との行き来が中心となります。

 

シウダー・デル・エステは専ら、ブラジル人観光客が免税品を買いに行く場所となっており、街の中心部にあるどの商店もブラジル人で賑わっています。

 

買い物客の大部分はブラジル人で、あとは少数のアルゼンチン人とパラグアイ人、商店主は主にレバノンやシリアなどの中東系と台湾や中国の華僑で、お店の店員はパラグアイ人とブラジル人が多いです。

 

ブラジル人観光客の多くはスマートフォンやノートパソコンなどの電子機器を免税価格で購入することを目的にエステ市にやってきます。

 

日本と比べますと、それほど価格的魅力は感じられないかもしれませんが、ブラジル国内と比べますと、エステ市ではずっと安く電子機器が販売されています。

 

以前、ここでノートパソコンを購入したことがありますが、日本で売られている価格と同じくらいでした。

ここで売られているノートパソコンはスペイン語やポルトガル語仕様ではなく、ほぼ全てが英語仕様ですので、英語OS付きで英語版キーボードのノートパソコンが欲しい方にはここで購入されるのもよいかもしれません。

 

この街での商品価格は米ドルで表示されていて、パラグアイ通貨のグアラニ(Guaraní)やブラジル通貨のレアル(Real)ではないところが面白いです。

普通のレストランでもメニューは米ドルで表示されていますので、外国人の多さを含めて、国際的な街と言えるでしょう。

 

ちなみにパラグアイはどの町にも両替所や銀行があり、簡単に外貨両替ができ、ATMの多くは現地通貨グアラニ現金の他に、米ドル現金の引き出しもできるほど、米ドルが普及しています。

 

ブラジル側の町、フォス・ド・イグアス(Foz do Iguaçu)とアルゼンチン側の町、プエルト・イグアス(Puerto Iguazú)はそれぞれ、ブラジル側のイグアスの滝とアルゼンチン側のイグアスの滝の観光をする際の中心となる町です。双方の町自体にはそれほど見どころはありませんが、日本では味わえないこととして、一日の内に3か国の行き来が陸路でできることが楽しいです!

 

実際に、宿泊はパラグアイで朝食は宿泊先、昼食はアルゼンチンでアルゼンチン名物の分厚い牛肉の炭火焼ステーキ(bife de chorizo)と同じく名物の赤ワイン、夕食はブラジルでブラジルの代表的な料理、フェイジョアーダ(feijoada、豆と肉の煮込み料理)を一日で食べたことがあります。

 

この3か国の内、ブラジルだけはポルトガル語を話し、アルゼンチンとパラグアイはスペイン語を話しますが、アルゼンチンのスペイン語はイタリア語訛りで、パラグアイのスペイン語はグアラニ語訛りと違いが鮮明で、同じスペイン語国で隣国と言っても、文化的にかなりの違いがあることを国境を越えることですぐに体感できることが本当に面白いです!

 

最後に、第3の都市エンカルナシオン(Encarnación)ですが、アルゼンチン国境に接していて、アルゼンチン側の町、ポサーダス(Posadas)との間には国際列車が運行しておりますので、両都市間の行き来は容易です。

 

エンカルナシオンは川岸にある街で、ここから対岸のアルゼンチン側のポサーダスの綺麗な夜景が見れます。

 

パラグアイの先に紹介した2つの都市よりも個人的には好きです。理由は、対岸のアルゼンチンの影響なのか、町がより整然としていて綺麗なこと、他の2つの町よりもここのスペイン語は心なしかグアラニ語の訛りが少ないように感じ、より分かりやすい、何と言っても景色が綺麗、だからです。

 

あとは、パラグアイでは珍しく、ブラジルで行われるような派手なカーニバルが行われるので、お祭り好きの人にはオススメです!

 

ポサーダスは残念ながらまだ行ったことがありませんので、近い将来、行ってみたいと思います。

 

これをお読みのあなたもイグアスの滝観光のついでにでもパラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの国境を越えてみませんか?

 

今回もお読みいただき、ありがとうございました!

 

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