こんにちは。NEW HORIZON OVERSEAS STUDIESの、日本語の他、英語ポルトガル語スペイン語、を話す、Hiroです!

 

今回は、アメリカ最大の都市、ニューヨーク、について書きます。

 

ニューヨーク市(New York City)というと、皆さん、アメリカを代表する都市、というイメージを持たれるかと思います。

 

世界の首都、という見方をされることもあるでしょう。ちなみに国連(国際連合、the United Nations)の本部はニューヨーク市にあります。

 

私自身も訪れたことがありますが、ニューヨーク市ではアメリカという国の原点のようなものを感じました。

 

少しニューヨークの歴史を振り返ります。一部参考:Wikipedia

 

17世紀の初めに、信仰の自由を求めてピルグリムファーザーズ(Pilgrim Fathers)やピューリタン(Puritans)が入植したニューイングランド地方や、タバコや綿花などの農産物生産からの経済的利益を求めてイギリスから来た入植者が入ったバージニアなどのアメリカ南部の大西洋側のイギリス植民地とは違い、現在のニューヨーク州(New York)、ニュージャージー州(New Jersey)、コネチカット州(Connecticut)、デラウェア州(Delaware)の他、ペンシルベニア州(Pennsylvania)とロード・アイランド州(Rhode Island)の一部がある辺りは、元々、イギリス植民地ではなくNew Netherland(ニューネザーランド、新しいオランダ)というオランダ植民地で、その植民地の中心都市ニューアムステルダム(New Amsterdam、現在のニューヨーク市マンハッタン)でした。

 

現在のニューヨーク市5区(マンハッタン区、ブロンクス区、ブルックリン区、クイーンズ区、スタテン・アイランド区)の全てはオランダの植民地としてヨーロッパ人による開拓が始まりました。

 

そして、第2次英蘭戦争(イギリスとオランダの戦争)が終結した後、1667年ブレダの和約が両国間で結ばれ、この時に、オランダ領New Netherland(ニューネザーランド)とイギリス領南米ギアナ(Guiana、現在のガイアナとスリナム)を交換しました

人口の少ないオランダとしては、奴隷を労働力として用いるサトウキビなどのプランテーション農業ができる熱帯地方の土地の方がより魅力的だったのでしょう。

 

ニューアムステルダムがニューヨークになった後も、ニューヨーク州ではその後200年もの間、その土地に残ったオランダ系住民はオランダ語を守り続けました。

 

アメリカ合衆国第8代大統領は、オランダ系の、マーティン・ヴァン・ビューレン(Martin Van Buren)ですが、Wikipediaによると、彼はアメリカ大統領で初のイギリス系でない大統領で、尚且つ、歴史上、英語が第1言語でない唯一のアメリカ大統領(第1言語がオランダ語のため)、とのことです。

 

 

オランダ本国は植民地維持に必要な人口が元々、イギリスなどより圧倒的に少なく、ヨーロッパでは小国なので、貿易などの商業活動が活発で自由貿易を志向していたところから、昔から貿易立国です。

オランダのロッテルダム(Rotterdam)にはヨーロッパ最大の港がありますし、海運国家として今も存在感を示しています。

 

そういったオランダの植民地として出発した歴史があることで、ニューヨークはアメリカの東部の大都市の中で異彩を放っているように思います。

 

オランダ植民地であったことで、イギリス植民地よりもより信仰の自由(イギリスから信仰の自由を求めてニューイングランド地方に入植した人々は自分たちの宗派以外の人々に対して排他的であったようです)や経済活動の自由(イギリス植民地ではイギリス本国の縛りが強かったようです)があったようですので、それが現在のニューヨークにも反映されているような気がします。

 

そういったこともあり、今でもニューヨークには世界中から人が集まって来るように思います。

 

余談ですが、これはあくまで個人的な意見で反論もあるかと思いますが、およそ30年前、まだEUではなく、EUの前身のEC時代で、統一通貨ユーロも導入されておらず、EC(EU)内の人の移動の自由に伴う大量移民、そしてヨーロッパ以外からの国々からの大量の難民の流入が始まっていない時代のイギリスとオランダを旅した時に思ったのは、アメリカ人の国民性は同じ英語圏のイギリス人よりも英語圏ではないオランダ人により似ている、ということでした。

 

この記事の最初の方に、ニューヨーク市ではアメリカという国の原点を感じた、と書きましたが、歴史的に大西洋からアメリカに向かった移住者の大多数はニューヨークからアメリカに上陸したことを考えても、アメリカ人の国民性にはニューヨーク的なもの、ひいてはオランダ的なものの影響が見られるのかもしれません。

 

アメリカ合衆国はイギリス人が中心になり建国された英語圏の国ですが、イギリス以外の国の影響も見られるなど、興味深い国の一つです。

 

次回も引き続き、アメリカについて書きたいと思います。

 

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今回もお読みいただきありがとうございました!