仕事をしていても、趣味をしていても、頭の中はその人でいっぱいだった。

 

 

 

次第に、連絡頻度がどんどん減っていった。

いつも向こうから連絡やお誘いが来ていたのだが、仕事が忙しいのか、なかなか会えない日々が続いた。

 

私はいつも待つ方だった。

自分から連絡することは滅多になかった。

 

それでも我慢できなくて、「会いたいです」と一言連絡したこともあった。

仕事が忙しくて、ごめんと言われたけど。

 

私のこと飽きちゃったのかな?とも思ったけど、ようやく会えた時には溢れるほどのその人の気持ちが伝わってきて、そんなことはない気がした。

 

徐々に、常に暗い気持ちな自分を見て、「このままではやばい」と思い始めた。

いっそ嫌いになれたら、と思えたが、気持ちは全く変わらなかった。

 

無理にでも、その人のことを考えない時間を作ろうと思った。

趣味を始めたり、友達と飲みにいって新しい出会いを探してみたり…

 

それでも頭の中から、その人を排除することができなかった。

 

そんな時、昔いた大学院の研究室の集まりがあった。

集まりに行く途中で、ある教授と偶然会った。

その教授も集まりに行く途中で、会場まで一緒に行くことになった。

 

その教授は、私がいた大学とは別の大学の教授だったが、出身大学は私と同じ。

私の所属していた研究室と同じグループだったので、私が学生の頃には何度がお会いする機会はあった。

その教授もすごい業績をおさめていて、私の憧れの教授だった。

 

研究室にいたころも頻繁に話したとかはなかったが、その教授は私のことを覚えてくれていた。

お互いの近況を話しながら、一緒に会場へと向かった。

 

続きます。