そもそも、助けを呼ぶという考えは全くなかった。
なぜだろう?
締め出された時、隣のおばちゃんとかに気づかれそうになったこともある。その時は隠れた。
とにかく、誰かに見られたくなかった。
見つかったら恥ずかしいと思っていた。
怒られて締め出された自分が、恥ずかしいのか。
キチガイのように発狂する母が恥ずかしいのか。
その、どちらもだった気がする。
友達のお母さんは、きれいで優しくて...
それに対して、うちの母親は身だしなみにも気をつかわず、いつ爆発するかわからない。
爆発すると、すごく汚い言葉も使うのだ。
「おまえ」とか「ふざけるな」とか「あやまってすむと思うなよ」とか。
自分の母親だと思われたくなかった。
授業参観とか運動会とか、めちゃくちゃ嫌だった。
自分の母親が恥ずかしい。というのは結構昔からあったのだと思う。
そもそも母親自身が口癖のように言っていたのだ。
「お母さんがみっともないから...」
「お母さんは何もできないから...」
「お母さんはバカだから...」
自分でそう言ってたら、そうなるさ。
毎日のように聞かされたら、子供も
「ああうちのお母さんはみっともないんだ」
って思うようになるよ。
そんなことないよ。って言ってほしかったのかな。
ウザいわ。
被害者ぶって、自分を可哀想な人にして、それで人を繋ぎ止めようとしたんだね。
しょうがないね、自分を価値があると思えてないんだもん。
何もしなくても、存在自体に価値があると思えてないんだもん。
そういう環境で育っちゃったんだからね。