5月29日の日経朝刊一面によりますと、
上場企業の2018年3月決算において、
歴史的な結果が出たとのことです。
具体的には、
連結純利益が2期連続で過去最高を記録し、
さらに売上高と自己資本利益率(ROE)を
含めた主要3指標がすべて最高になりました。
海外と比較しても、遜色のないレベルに
なりつつある、ということなのでしょう。
この日の紙面では純利益のデータが
出ていませんでしたが、
売上高は557兆円、ROEは10.4%だそうです。
その原動力となったのは、
販売価格の引き上げと同紙面では
分析されています。
製品へのニーズが高まり、
競争力の強化によって値上げ力が
ついてきた、という分析が論点の
主要な部分を占めていました。
市場に強く求められている製品・サービスを
作れることは、企業にとって大きな強み
ですね。
なお、自己資本比率(ROE)は、
当期純利益÷平均自己資本で求められます。
※平均自己資本=(期首自己資本+期末自己資本)÷2
自己資本とは、おおむね企業の資産から負債を
控除した部分から構成されるもので、
株主に帰属する持分です。
見方を変えれば、企業が株主から預かっている
財産であり、株主から見れば、それは
企業にあずけている投資額です。
つまり、株主の立場で見ると、
ROEとは「投資額に対するリターン率」と
いうことができます。
その数値は高いほど望ましいわけですね。
もちろん、会社の株価にも影響を与えます。
これが10%を初めて超えたのですから、
株主にとっては、日本企業の投資効率が
高まったということで、嬉しい現象と
いうことができるでしょう。
今後の日本企業のさらなる成長に
期待したいところです。