民事再生手続中のタカタへの個別債権額が、
11月11日の日経朝刊12面で報じられました。
これによりますと、トヨタが3312億円で
最も多いそうです。
エアバックのリコール費用の請求がかなりの
部分を占めており、タカタ本体の負債額が、
車載を含め1兆800億円となる見通しです。
2016年のパナソニックプラズマディスプレイの
特別清算(負債総額5000億円以上)を上回り、
国内製造業では戦後最大となるようです。
タカタに対する債権額上位20位が公表されました。
このうち、1000億円を超えているのが、
トヨタ3312億円、ホンダ2397億円、
マツダ1311億円です。
以上が不良債権となるならば、
これは貸している方にとって、
大きな金額ですね。
なお、ここで不良債権に関する
会計処理の話です。
一般に、会社が所有する金銭債権は、
期末に次の3つに分類します。
1.一般債権…特に問題のない会社への債権。
2.貸倒懸念債権…重大な問題ある会社への債権。
3.破産更生債権等…破綻している会社への債権。
今回のタカタのような会社に対する債権は、
民事再生中である状態なので、
破産更生債権等に分類されます。
破産更生債権等に分類された場合、
その債権の評価はつぎのとおりとなります。
破産更生債権等の期末評価額
=債権の金額-担保・保証などの回収可能額
たとえば、破産更生債権等となる
1000万円の売掛金や貸付金などがあって、
対する担保の資産(有価証券、不動産など)の
評価額が600万円ならば、債権の期末評価額は
1000万円-600万円=400万円となります。
**********バランスシート
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破産更生債権等400万円|
**:*********|
破産更生債権等は、決算日の翌日から
一年よりも先に回収される予定ならば
固定資産に表示され、
一年以内に回収される予定ならば
流動資産に表示されます(一年基準)。
タカタに対する債権も、
状況から想像すると、
各社は上記のように、
破産更生債権等としての
取扱いを行うのではないかと考えられます。
以上、タカタの債権に関する時事ニュースと
会計処理に関するお話でした。
柴山政行