日経新聞17面で、「相場のそもそも」という
コラムが出ていました。
5日はその第2回目で、テーマはPERです。
PERはPrice Earnings Ratioの略語で、
日本語では株価収益率と呼ばれていますね。
一般的な計算式は、
株価÷1株あたり当期純利益
です。
ちなみに、理屈から言えば
会社の株式時価総額を損益計算書の当期純利益で
割っても、同じ計算結果になりますね。
これがなぜ割安かどうかの判断指標になるかと
いいますと、今の投資家が
利益の何年分にあたる値段でその会社を買収したいか、
に関する意思表明をしている数値に当たるからです。
具体例でいいますね。
いまは超低金利時代なので、
かつて見た夢のような世界ですが、
A銀行のある定期預金口座に
100万円のお金を預けようとしている
と考えているとします。
その定期預金の年間の利息が2万円だとしましょう。
利率はどれくらいになりますか。
2万円÷100万円=2%ですね。
もしもB銀行の定期預金があって、
こちらの年間の利息が4万円だったとします。
利率は4万円÷100万円=4%ですね。
あなたなら、A銀行とB銀行、どちらの
定期預金に100万円をあずけますか(=投資しますか)?
もちろんB銀行でしょう。
だって、利率が4%であり、A銀行の2%よりも
高い利回りだからです。
では、この利率を別の視点から見てみます。
A銀行の定期預金(利率2%)にお金を預けたら、
何年で預金の元本と同じ利息が手に入りますか?
投資額(預金)100万円÷利益(利息)2万円=50年
ですね。
つまり、年間の利益(利息)の50倍で、
定期預金に投資した、と考えることができます。
いっぽう、B銀行の定期預金(年利4%)は、
何年分の利息で回収できるでしょうか。
投資額(預金)100万円÷利益(利息)4万円=25年
ですね。
つまり、年間の利益(利息)の25倍で、
定期預金に投資した、と考えることができます。
投資額を毎年の利益で回収するとしたら何年かかるか、
を示す指標であり、その数字が短いほど、
早く投資額を利益で回収できるので、割安で良い投資先
ということがいえます。
この場合の投資額を株価に置き換え、
利益を一株あたりの当期純利益に置き換えたのが、
株価収益率(PER)なのですね。
したがって、A銀行の定期預金を仮に
「A社株100万円の株価」と考え、
「一株当たり当期純利益2万円」と考えれば、
株価÷一株当たり当期純利益=100万円÷2万円=50倍
となることがわかります。
同じように、B銀行の定期預金をB社株と考えれば、
株価100万円÷一株当たり当期純利益4万円=
この結果、PER25倍のB社株の方が、
期間が短いために、割安で有利な株式投資先であることが
わかりますね。
ちなみに、このPERの目安は、時代とともに変化します。
また、業種によっても特徴が出るので変わってきます。
現在の日経平均株価のPERは15倍程度だそうです。
少し前は、13倍くらいの印象があったので、
すこし全体的に株価が高めになってきたのかもしれません。
たとえば、PERが10倍の会社があったら、
その会社の場合は当期純利益の10年分で
会社の株が売りに出されている、という
理解になりますので、15倍の平均に比べて
割安な価格であると判断できます。
以上、株式投資には欠かせない割安度をはかる指標、
PERをご紹介いたしました。
柴山政行