諸説あろうかと思いますが、私の考える
経済学とは、
限られた資源=富をいかに使うか
を考える学問です。
世の資源(リソース)は有限です。
その有限である資源をどのようにして
世の中に役立てるか。
そこで、出てくる伝統的な価値観が次の2つです。
(1)市場の効率性(競争による健全な価格設定がなされているか)
(2)分配の公正性(富の偏りを政府の政策などで軽減しているか)
これは、厚生経済学という分野で
すでに確立されている内容ですね。
大雑把に言うと、
市場の効率性は、自由競争のしくみに経済活動を委ねましょう、
という視点です。
これにより、各企業や個人が自分の利益を最大限追求する
行動をとります。
その結果、市場全体としても
望ましい姿に到達するはずだ、
とする考えですね。
ここでは、政府は極力介入しないとする価値観が重要です。
つぎに、分配の公正性は、
自由競争に任せていると、格差が厳しくなるので、
政府が介入して公正に富を分配しましょうね、
という価値観です。
富裕層への税負担を大きくする累進課税などは、
ひとつの典型例です。
時事ニュースを見るときは、この2つの視点を
通してみると、あんがいスッキリと状況が掴めます。
たとえば、本日(3/19)の日経一面を見ると、
===============
「保育・介護一体」普及促す。
厚労省指針 施設や人材共有
===============
という見出しの記事が出ています。
さらにリード(前文)をざっと読むと。。。
「厚生労働省は保育や介護の受け皿不足を同時に解決
するため、両方のサービスを1つの施設で提供する
『多機能型』の福祉施設(3面きょうのことば)の普及を
目指す。…」
社会のリソースを少し保育・介護分野に回しましょうよ、
という趣旨が見え隠れするので、政府が介入して
富のバランスを取る「分配の公正性」に重点が
おかれた記事ではないか、と想像することができるの
ですね。
初期段階において、社会の資源があまり
保育・介護分野に集まっていない状態を、
政府がテコ入れして資源の再配分を促す、
というイメージです。
こうやってみると、経済活動の結果を
数値で表す会計についても、
同じような視点で見ることができそうです。
企業活動の効率性、
企業内リソースの公正な分配。。。
みたいな感じですね。
ひとつの視点を持つと、
時事ニュースを読むときの
よりどころがあって、便利だと思いませんか?
ご参考になれば幸いです。
柴山政行