「<東芝監査法人処分へ>別の不祥事でも不備 金融庁指摘」について | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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トホホな話ですが、東芝以前に、前例がふんだんにあるという記事です。。。


なお、かつて監査現場にいた者のひとりとして思うことですが、
公認会計士として必要な資質である3つのうち2つ、
とくに最後の一つについて、必ずしも十分ではないと...
考えています。(1番目があるのは当たり前として)


(1)専門知識(会計・監査)・・・あるはずです。(なきゃまずい)
(2)その業界のビジネス知識・・・経験上、不安なケース若干あり。
(3)監査人としての哲学と人間力・・・一番難しく教育不足??


つまり、
現場で「これ、やばいかも・・・」と思ったときに
各監査人の危機意識が十分にあるか、
それに対して単独でも立ち向かう人間力・勇気があるか、
この部分に切り込んでいる報道記事や
解説がなかなか見当たらない。


じつは、監査技術とかそういう問題だけではないのですよ、
こういったことは。


今回の案件が、ほんとうに「やるべき監査をして発見できなかった」
という話なら、またべつですが、
もしもうすうす気づいた、などということがあるならば、
ほんとうに切り込むべきは
「監査人としての意識・行動力が欠如していなかったかどうか」
という倫理のレベルがどうだったか、という話でしょう。


周りを敵に回してでも、怪しいと思ったことを
毅然と言い切る勇気をもった監査人を育てられるかどうか、
あるいはそういった人物に監査人になってもらう方法を考えるか、
そういった議論は「監査技術」「会計知識」以前の問題
なのですが、ね。



※<東芝監査法人処分へ>別の不祥事でも不備 金融庁指摘

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151119-00000120-mai-bus_all