2015年3月末におけるパイオニアの自己資本比率が
3割以上に改善する見通しのようです。
2008年3月期以来ということで、
7年ぶりのことだとか。
DJ機器事業の売却で特別利益が発生し、
さらに、有利子負債の削減などにともなう総資産の圧縮も
財務改善に貢献することになりそうです。
ちなみに、直近(2014年6月末)の財政状態ですが、
自己資本70,658百万円/321,656百万円=21.
約22%ですね。
これが、9ヶ月後の2015年3月末時点では30%以上となる
見通しというのですから、大幅な財務改善といえるでしょう。
自己資本というのは、株主からの出資額である資本金と
資本準備金、それから過去からの利益のストックである
利益剰余金の合計からなります。
株主の持分を表し、返済不要の資金とも考えられます。
この自己資本が総資産に占める割合を自己資本比率と
いいます。
自己資本比率が高いほど、返済負担が少ないと考えられ、
その会社の財務安全性が高いと判断できるのですね。
なお、新聞報道があった10月7日の株価の推移ですが、
次のようになりました。
前日291円
始値290(=安値)
高値304
終値295
午前中からお昼にかけて上昇を続け、
利食い売りなどがでたのでしょうか、
結局は株価が押し戻され、295円のところで
落ち着きました。
ともあれ、前日比では5円の上昇となりました。
財務体質の健全化が多少なりとも市場で好感されたとも
いえそうです。
なお、さきほど「有利子負債の削減」によって
総資産が圧縮され、財務改善になる、という話を
いたしましたが、その意味を数値例を使って少し
考えてみたいと思います。
(例1)A社の当初のバランスシートは、現金500、
借入金400、資本金100だった。
*****バランスシート
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現金預金500|借入金**400
*******|資本金**100
※自己資本比率…100/500=20%
(例2)当期中に現金100を支払って、借入金を
返済した。
*****バランスシート
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現金預金400|借入金**300
*******|資本金**100
※自己資本比率…100/400=25%
このように、借入金などの有利子負債を返済して
減額することで、自己資本比率の計算式における
分母が減ります。
結果として、当初は20%だった自己資本比率が
25%まで上昇しました。
このように、負債の返済によっても、財務安全性の
財務指標が改善される、ということを知っておきましょう。
以上、自己資本比率に関するお話でした。
柴山政行