昨日、20代・学習期間5年で税理士試験に受かった
方に独占インタビューをしました。
彼は高卒だったので、1級受験からのスタートです。
(税理士受験資格を得るため)
20歳ごろ、現状に対してものすごくコンプレックスが
あったそうです。
それで、相当な危機感を抱き、それを本気で勉強をする
エネルギーに変えたのですね。
私は大学に5年行っています。
そう、1年留年しています。
埼玉大学という地方国立大学に運よく滑りこめましたが、
そこは旧師範学校で、学校の先生になる人が多い。
あるいは地元の地銀とか、県庁・市役所など公務員に
進む人が多く、傾向として、
まわりはコツコツ勉強するタイプだった気がします。
出身高校は埼玉では上の方で、川越高校とか、浦和とか、
の人もいました。
東京から来ていた同級生は、白鳳高校でした。
当時の記憶では、偏差値高かったと思います。
わたしは偏差値50くらいの高校で、それも
中くらいから中の下だったので、ろくに勉強していません。
大学に行って、計画的に授業を受けて単位を取っている
友達を見て、すげーなあ、と思っていました。
だから、私が大学5年生になって、
「公認会計士を受ける!」と言った時は、
みんなは本気にしていなかったようです。
世捨て人、と呼ばれていましたしね~。
しかし、勉強は当時嫌いでしたが、
勝算はありました。
池袋で得た営業での競争を勝ち抜くプロセスの
ノウハウが、資格の勉強に絶対生きると確信していた
からです。
営業成績でトップを目指すのもひとつの競技(ゲーム)、
資格試験で上位5%程度を目指すのもひとつの競技(ゲーム)
ととらえれば、フィールドが違うだけで、
やるべき本質的な努力は全く同じだと知っていたからでした。
問題は、その努力量をこなせるかどうか、
だけです。
そこで、熱意とかモチベーションといった
精神的なエネルギーが必要になるのですね。
私にとっては、結果的にラッキーなことととなるのですが、
当時、多大なコンプレックスを抱かせてもらえる状況に
ありました。
「同級生はほとんど4年で順調に卒業して、
学校や銀行や官公庁に就職して、スムーズに社会に出たけど、
自分は4年で卒業せず、さらに2~3年無職で
合格率数パーセントの公認会計士を目指すと言って、
半分周りから呆れられている状態にいる。」
ほかにも近所の眼とかいろいろあって、
「こりゃー失敗したら後が大変だぞ」
と、さすがの私も戦々恐々です。
背水の陣、というやつですね。
そんなプレッシャーとコンプレックスの混ざった状態から
「何くそ!」というヤル気とエネルギーが
あふれ出てきたのです。
コンプレックスというのは、たしかに外見上
いやな感情ですが、これがあるからこそ
「いまに見ていろ!」といった反骨心が
育つ、という別の側面もあります。
今回は精神論ですが、柴山も決してスマートに
1級に合格し、会計士になれたわけではないのね、
とイメージできましたら、「よし、私も!」という
気持ちになっていただけるだろうかと思い、
動画アップしてみました。
ご参考になれば幸いです。
柴山政行