ほ乳瓶発祥で育児用品トップのピジョンが、7月8日に
株式分割を実施する旨のニュースリリースを行いました。
関連するサイトは次のとおりです。
→ http://www.pigeon.co.jp/release/company/pdf/130708_1.pdf
分割の方法ですが、平成 25年7月31日(水曜日)を基準日として、
同日最終の株主名簿に記載された株主の所有する当社普通株式を
1株につき2株の割合をもって分割するとのことです。
ここで基礎知識の確認をしましょう。
株式分割とは、従来の1株を複数に分割し、
発行済株式数を増やすことです。
そのさい、新たな払い込みを受けないため、
単純に株数が増加し、それにつれて株価も低くなります。
たとえば、ピジョンの7月8日における株価は
終値で8,230円でした。
1株を2株にするということは、発行済み株式数が2倍に
なるため、単純計算で株価はその1/2の4,115円程度と
考えられます。
新たな払い込みなどはありませんから、
バランスシート上の資本金などに増加は見られません。
決算書への影響はなしということですね。
なお、最低の投資単位(単元株数)は100株なので、
もしもピジョン株を分割前に買おうとしたならば、
8,230円×100株=82万3,000円の資金が必要になります。
これは、庶民にとっては、ちょっと手が出しにくい金額
ですね。
しかし、株式分割が効力を生じる8月以降には、
その半額の41万円程度で買えるようになり、個人投資家に
とって手が届きやすくなります。
つまり、株式の流通性を高めることで、個人株主をたくさん
呼びこむなど、資本政策上の狙いが見てとれます。
また、流通性が高まれば、売買が活発になり、
株価が上がる可能性も出てくるわけですね。
ピジョンの株主に占める個人投資家の比率は約21%と
記事中には書かれており、これら個人投資家の中から、
もう少し低い金額で株を買えるようにしてほしいという
要望もあったと報じられています。
株式分割が効果を現わして、もしも株価が上がるような
事になれば、企業価値が高まるというだけでなく、
株価上昇によるM&A防止手段としての機能も
期待できます。
株式分割と言えば、今から7~8年前ころを思い起こすと、
ライブドアなど、多くの会社がとても活発に
株式分割をしていた時期がありましたね。
…以上をまとめますと、
株式分割によるバランスシートの変動はありませんが、
株式の売買単価が一気に引き下がるために、
株式取引が活発になる効果があるんだ、という点を
ご理解いただければOKです。
柴山政行