標準原価の算定 【原価計算基準41】 | 会計知識、簿記3級・2級・1級を短期間でマスター【朝4時起き活動のススメ】

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四一 標準原価の算定
  標準原価は、直接材料費、直接労務費等の直接費および製造間接費に
ついて、さらに製品原価について算定する。
  原価要素の標準は、原則として物量標準と価格標準との両面を考慮
して算定する。

(一) 標準直接材料費
1 標準直接材料費は、直接材料の種類ごとに、製品単位当たりの
標準消費量と標準価格とを定め、両者を乗じて算定する。
2 標準消費量については、製品の生産に必要な各種素材、部品等の種類、
品質、加工の方法および順序等を定め、科学的、統計的調査により製品
単位当たりの各種材料の標準消費量を定める。
標準消費量は、通常生ずると認められる程度の減損、仕損等の消費余裕
を含む。
3 標準価格は、予定価格又は正常価格とする。

(二) 標準直接労務費
1 標準直接労務費は、直接作業の区分ごとに、製品単位当たりの
直接作業の標準時間と標準賃率とを定め、両者を乗じて算定する。
2 標準直接作業時間については、製品の生産に必要な作業の種類別、
使用機械工具、作業の方法および順序、各作業に従事する労働の等級等
を定め、作業研究、時間研究その他経営の実情に応ずる科学的、統計的
調査により製品単位当たりの各区分作業の標準時間を定める。標準時間
は、通常生ずると認められる程度の疲労、身体的必要、手待等の時間的
余裕を含む。
3 標準賃率は、予定賃率又は正常賃率とする。

(三) 製造間接費の標準
  製造間接費の標準は、これを部門別(又はこれを細分した作業単位別、
以下これを「部門」という。)に算定する。部門別製造間接費の標準とは、
一定期間において各部門に発生すべき製造間接費の予定額をいい、これを
部門間接費予算として算定する。その算定方法は、第二章第四節三三の
(四)に定める実際原価の計算における部門別計算の手続に準ずる。
部門間接費予算は、固定予算又は変動予算として設定する。
1 固定予算
  製造間接費予算を、予算期間において予期される一定の操業度に基
づいて算定する場合に、これを固定予算となづける。
各部門別の固定予算は、一定の限度内において原価管理に役立つのみ
でなく、製品に対する標準間接費配賦率の算定の基礎となる。
2 変動予算
  製造間接費の管理をさらに有効にするために、変動予算を設定する。
変動予算とは、製造間接費予算を、予算期間に予期される範囲内に
おける種々の操業度に対応して算定した予算をいい、実際間接費額を
当該操業度の予算と比較して、部門の業績を管理することを可能にする。
  変動予算の算定は、実査法、公式法等による。
(1) 実査法による場合には、一定の基準となる操業度(以下これを
「基準操業度」という。)を中心として、予期される範囲内の種々の
操業度を、一定間隔に設け、各操業度に応ずる複数の製造間接費予算を
あらかじめ算定列記する。
この場合、各操業度に応ずる間接費予算額は、個々の間接費項目につき、
各操業度における額を個別的に実査して算定する。この変動予算における
基準操業度は、固定予算算定の基礎となる操業度である。
(2) 公式法による場合には、製造間接費要素を第二章第四節三三の(四)に
定める方法により固定費と変動費とに分け、固定費は、操業度の増減に
かかわりなく一定とし、変動費は、操業度の増減との関連における
各変動費要素又は変動費要素群の変動費率をあらかじめ測定しておき、
これにそのつどの関係操業度を乗じて算定する。

(四) 標準製品原価
  標準製品原価は、製品の一定単位につき標準直接材料費、標準直接
労務費等を集計し、これに標準間接費配賦率に基づいて算定した標準
間接費配賦額を加えて算定する。
標準間接費配賦率は、固定予算算定の基礎となる操業度ならびにこの
操業度における標準間接費を基礎として算定する。
  標準原価計算において加工費の配賦計算を行なう場合には、部門加工
費の標準を定める。その算定は、製造間接費の標準の算定に準ずる。