14
標準原価として、実務上予定原価が意味される場合がある。
15
予定原価とは、将来における財貨の予定消費量と予定価格とをもって
計算した原価をいう。
16
予定原価は、予算の編成に適するのみでなく、
原価管理およびたな卸資産価額の算定のためにも用いられる。
17
原価管理のために時として理想標準原価が用いられることがあるが、
かかる標準原価は、この基準にいう制度としての標準原価ではない。
18
理想標準原価とは、技術的に達成可能な最大操業度のもとにおいて、
最高能率を表わす最低の原価をいい、財貨の消費における減損、
仕損、遊休時間等に対する余裕率を許容しない理想的水準における
標準原価である。
19
(二) 製品原価と期間原価
原価は、財務諸表上収益との対応関係に基づいて、
製品原価と期間原価に区別される。
21
製品原価とは、一定単位の製品に集計された原価をいい、
期間原価とは、一定期間における発生額を、当期の収益に
直接対応させて、把握した原価をいう。
22
製品原価と期間原価との範囲の区別は相対的であるが、
通常、売上品およびたな卸資産の価額を構成する
全部の製造原価を製品原価とし、販売費および一般管理費は、
これを期間原価とする。
23
(三) 全部原価と部分原価
原価は、集計される原価の範囲によって、全部原価と部分原価に
区別される。
24
全部原価とは、一定の給付に対して生ずる全部の製造原価
又はこれに販売費および一般管理費を加えて集計したものをいい、
部分原価とは、そのうち一部分のみを集計したものをいう。
25
部分原価は、計算目的によって各種のものを計算することが
できるが、最も重要な部分原価は、変動直接費および
変動間接費のみを集計した直接原価(変動原価)である。