ブダペストも、とうとう本格的に暖かくなり、
今日は一気に現在22度です。
新芽がにょきにょき・・・寒さはすっかり遠のき、良い季節がやって来ました。
前回は改めて「ハンガリー音楽セミナー」
今年度の要旨を掲載させていただきました。
たくさんの皆さまのご関心をいただいておりますこと、
誠にありがとうございます。
その昔、日本の音楽家の演奏は(学生さんも含めて)
ただただ、きちっと正確でおもしろくない・・という一定の評価がありました。
その後、それは飛躍的に改善されて行きました。
指導者たちのたゆまぬ研鑽と、勤勉な生徒さん達の血の滲むような努力が
功を奏した結果だと思います。
ここには、音楽を超えたところの、日本人の持つ「勤勉で真面目」な国民性、
どんな分野にも、この真面目さが大きな成果を上げてきました。
しかしながら、音楽は精密機械を作る仕事ではありませんので、
演奏にとても大事な「心」~「音楽性」
楽器を弾くときに、テクニックより、先ず大事な「心」
これを置き去りにした演奏・・・という面が、未だ残念ながらあるかと思います。
感情表現すら、先生のそれを教え込まれた演奏・・・という、
誠にややこやしい演奏を聴く機会も、未だあります。
あるドイツの高名な教授、
「何と言っても、日本の社会がああなんだから・・・音楽教育だってそうそう
変わらないんだよ、僕がちょっと来日してレッスンをしたところで変わるものか?」
「キミ、そういうこと、どう思っているの?」
私「その通り、そうなんです・・・でも、何とか変わっていかないかと
私なりにがんばっているのですが」
そんな会話を交わしたことがありました。
お話をお聞きして、たいへん残念な気持ちと、変われる要素がたくさんある、
そういうことでもあるんだなと、どちらも思いました。
セミナーに参加して下さったある学生さん。
「ハンガリーは空港に降り立っただけで、ラベンダーの香りがしますね!」
また、ある生徒さんはドナウ川にたたずみ、
「先生、ここの国って哀しみがあるね・・・哀しみのツボにはまった」
住んでいる私が一度も感じたことのない(お恥ずかしい)
繊細な感性が、みんなあるのです。
そういう心を揺り動かす、そんな生活を1週間でも経験していただけたらと、
思っています。
立派な演奏じゃなくてもいいのです、素直に音楽に向き合う、
そういう生徒さんを、ヤンドー先生もイボヤ先生もお待ちになっています。
モーツアルト:フルートとハープの協奏曲 作品299 第二楽章
この曲を聴くとしあわせ~な気持ちが湧いてきます。
それは、まるでルダシュ温泉でプカプカ浮いているかのような。
フルートはジェームス・ゴールウェイ