以前、(と言っても相当前のことであるが)DIさんという語学ブロ友さんがおられた。

外国の日本語講師をされていた時のエピソード。
外国の学校なので日本人他西洋人の講師もいたそう。(英語講師もおられたでしょうね。)

通勤途中のバス停で。
自分が並んでいると外国人講師がやって来た。
英語がしゃべれない、といって黙っているわけにもいかない。

"good morning"と話しかけたら"
Good morning"と外人から返事が返ってきた。
で、思いついた話題を英文法を度外視して口から発してみたとのこと。
苦し紛れに。
そうしたら。
通じた時は通じて返事が返ってきた。
通じなかった時は返事が返ってこないだけだったとのこと。
それで目が覚めたという。
英会話は口から思ったことを日本語の語順でしゃべればいいんだ、と。
(通じなくたって追試を受けなくちゃいけないわけでなし、馬鹿にされるわけでもなし。ただ単に通じないだけのこと。)
(日本にいる外人に日本語でしゃべられたら分かりますよ。100%正しい日本語使っている外人なんて誰もいないから)

その後私は中国語を勉強した。
中国語はなんと、活用がない。時制もない。思えば日本語にも時制がなかった。
象形文字の組み合わせで意味が一塊となった絵札の連続を相手に見せて意味を伝えるのが中国語であった。
えー、これで意味が通じるのか。
人間の言葉である以上、日本人であってもアメリカ人にも、
この意味のかたまりの絵札を相手に中国語の語順で相手に見せれば通じる‼
正しくはないけれども。
私 行きたい 京都 みたいに。助詞はなくても。
私 行く 京都 明日
これだって正しい日本語ではなくても我々には通じるでしょう。
アメリカ人に中国人が中国語の語順でしゃべればアメリカ人に意味は通じる、僕はそう中国語を勉強して確信した‼

その後仕事で英語を母国語としない外人と英語でやりとりする事が何度もあった。

相手の反応を見ていると。

僕が正しい英作文を頭の中で構築して相手にぶつけた。

そうしたらその外人は

意味のかたまりのみを取り出して理解しているようだった。

時制とか活用とか無視して。

そして難しい英単語は知らないようだった。

僕らだって英語のリスニングでも同じようにしてませんか。

"ll とか  ed とかはっきり聞き分けて意味をとらえてますかねえ。
聞き取れていないと思いますけど。

こんなことがあってから

意味のかたまりを覚えて相手にぶつければそれでOKと思って実践しています。

逆にいえば

意味のかたまり 易しい英単語を用いた言い回しはたくさん覚える必要はありますね。

こう考えれば英会話をもっと気楽に取り組めるんじゃないでしょうか。

私の経験では「英語がしゃべれない」と言ってる人たちは
「英単語」「言い回し」の学習を怠っているんですけど。