本日(2020年2月2日)の日経新聞の文化欄で、
作家の大崎善生さんが、「若き戦士たち」というエッセイを
書かれています。
試験問題の題材としてご自身の小説が取り上げられ、
「ここで作者はどう思っているか」という設問を息子さんから
聞かれ、作者自身が回答するというシーンを書かれていました。
■若き戦士たち 作家 大崎善生
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54697230S0A120C2BC8000/
〜引用はじめ〜
「パパ」と無事に志望校に入りゲーム三昧の日々を
送る息子が階段を駆け下りてくる。
最近ときどきあるのだが、私の小説が受験問題に出され、
それがテキストや応用問題になる。今回は「孤独か、それに等しいもの」(角川文庫)
という短編集から。それはいいのだが、困るのは息子が楽しそうに
私に出題してくるのだ。半分は当たらない。
「ここで作者はどう思っていたか、って書いてあるよ、答えは?」
「作者の気持ち?」
「そうそう」。
答えを知りたくて息子の目はキラキラ輝いている。
「このときの作者の気持ちは、何とか締め切りを引き延ばして、生ビールを飲みに脱走したい」
息子はケラケラ笑う。「それが正解。4択の中に入れて欲しいよなあ」
〜引用おわり〜
長男曰く、サピックスでは、テキスト化するにあたって、
作者に一度テキスト化の承諾とともに、設問および解答案を
確認してもらうそうです。