今回は、塾に入る「前」ではなく、塾に入った「後」で見る、塾選びの話題です。
塾に入ってから、「この塾を続けるべきか、それとも違うところに変更するべきか」を迷う場面はあると思います。
そして、入る前の時点で「良いところが絞り切れないから、とりあえずここに入ってみよう・・・」という具合に決める人は多いですよね。ところが「とりあえず」にも関わらず、「気づいたら卒業までその塾にいた」などというのはよくあることです(笑)
塾というものは、1度入ってしまうと「このまま続けよう」という方向に慣性が働くものです。
「効果が出るのはこれからかも」「やめるとさらに成績が下がるかも」「他にしようにも、良いところが見つからない」「塾の問題ではなく、本人の問題だから、塾を変えても意味が無い」などなど、生徒や保護者が自分で考えるにしろ、塾が上手に説得するにしろ、何となくそれっぽい理由はいくらでも出てきます。
続けるほうは惰性でできて簡単で、辞めるほうは勇気が必要で難しいのは、何かお酒やタバコやギャンブルなどと通じるところがありますね(笑)
ですから、スーパーで惣菜を買って「おいしく無かったら、次は違うのを買えば良い」と同じ様な感覚で塾を選ぶのは少々危険なのです。
そして、今回はすでに入ってしまった後の話です。
上記のように、塾は「続ける」ほうに慣性が働きますから、ほとんどの方は「どうも成績が上がらないな・・・」「期待していたのと違うけれど、子供も満足しているようだし、このままにしておこう」と考えておられる保護者の方がほとんどでしょう。
そうなると、「ここであえて波風を立てるのはどうなのだろう?」という思いはあります。
実際、詐欺やカルト宗教などで騙されている人でも、騙されていると気づくまではこの上無いほどの「幸福」を感じていますよね。そういう人に真実を伝えて愕然とさせるよりも、そのまま騙されたままで人生を全うできるのであれば、そのほうが幸せかもしれない・・・などというテーゼもあったり無かったりします。
映画「マトリックス」の世界観では無いですが、真実を知ってしまうほうが過酷な世界が待っていて、後で「戻りたい」と思っても戻れない・・・ということは、世の中にはたくさんありますよね。
何やら大げさな話ですが、要するに「今の塾でそこそこ満足している」のであれば、ここから先は読まないでおいてほしいというのが、私の言いたいことです。
せっかく、今の塾に満足とは言えないまでも、それなりに「納得」できているものを、余計な情報を取り込むことで、不信感や不満を感じてしまうのはむしろ不幸なことかもしれません。
もちろん、情報を聞いた上で判断することも個人の自由ですし、それ以前に、情報を得るかどうか自体を判断することも個人の自由です。
ただ、入会前の時点では、「入塾金はキャンペーンで割引だし、月謝も1ヶ月くらいなら1-3万円程度の出費で済む」と考えて気楽に入る人が、実際に入会したら「教材費」「維持管理費」などを別料金でとられ、「入ったからには3ヶ月くらい続けてみないと分からない・・・」などと考えるようになって、あっというま
に10万、20万が吹っ飛んでしまう現実があることを考えると、「どうせ大金を使うのであれば、良い塾に支払ってほしい」というのが私の願いです。
そういう思いで塾を経営し、または、教師として指導にあたっている先生方も読んでおられると思いますから、そういった方々を応援する意味でも、あえて「本当のところ」を書いていきますね。
そういうわけですから、続きは読みたい人だけが読むようになさってくださいませ(笑)
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