5月1日頃から3号炉の炉心温度が徐々に上がっています。注水量は7トン/時で安定して
いましたが徐々に温度があがり、9トン/時に増やしても止まりません。

燃料の溶融による流れの悪化や注水系の漏れなどいろいろ考えられますが良く判りません。
とにかく図など整理しておきます。

①4月中は3号機は安定していました。当時の温度パラメーターを再掲します。
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②崩壊熱は以前より多少楽になってるはずなのに温度があがるのがイヤなわけです。
 圧力容器と格納容器の設計値なども再掲しておきます。
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③東京電力から発表された3号炉の温度データです。すごく判りにくいです。
 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/
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④ネットではボランティアでグラフにしてくれています。でも何処の温度か判りません。
 https://spreadsheets1.google.com/spreadsheet/ccc?authkey=CI_sw6QP&hl=ja&key=tfO9PxoHb9y3FJRz_LspmLQ&hl=ja&authkey=CI_sw6QP#gid=28
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⑤手持ちの図面を見て「だいたいこの辺かな~?」という感じで想像しています。
 勿論、状況は良くはないです。図には5月9日5:00のデータを記載します。
 ・最も悪い点は燃料溶融と落下が疑われることです。そういう温度分布だと思います。
  (だとすると注水系を変えても劇的に改善されないかも知れません)
 ・また圧力容器の上蓋のシール(接合)が漏れてる印象があります。
 ・従って格納容器内の温度もかなり高そうです。
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 ※図の「冷却水の流れ」は通常の給水系を使った場合です。これまでは「消火系」
  だったらしいですが、今週はこの「給水系」の流れに切り替えてみるという事
  の様です。燃料が損傷しているとどういう流れになるかは判りません。
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110507-00000015-maip-soci

⑥格納容器内の温度計もだいたいこのあたりにある様です。
 http://www2.jnes.go.jp/atom-db/jp/trouble/1966-1999fy/explain/1996/gh96b19.html
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⑦5月11日ごろ?東京電力により温度測定位置がアップされていました。転載します。
 http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/
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未曾有の大事故により人類が経験した事のない危機がいま起こっていると
私は認識しています。あれほどの地震と津波、そして爆発が起こりながら
「水が注水できたこと」と「冷やせたこと」がいかに幸運な事だったか
考え直すべきと思います。

汚染水や工期も気になるとは思いますが、今後1~2年はなりふり構わず
「冷やす」ということに全力を傾注すべきと思います。炉心や燃料プールの
どれか一つでも手が付けられなくなれば計画は全て破綻します。