4月に入り文部科学省が福島県内の学校、幼稚園などについて放射線量率について
調査を行いました。発表データとそれを図面にプロットしたものを以下に転載します。

福島県による福島県内の学校等における空間線量率測定の実施結果
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304814.htm

福島県内 1,600 箇所の放射線量を可視化してみた(物理系など?有志まとめ:地上1cm?)
http://d.hatena.ne.jp/oxon/20110411/1302473302

転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


こちらは等高線プロットにして補完したもの(地上1m)。線量率の高い(赤い)部分は
データが少ないので比較的巾広めに描いてしまってると説明されてます。
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


上の2つ画像は元データは同じです。先日の米国エネルギー省の測定まとめとも
だいたい同じ傾向です。事故後1ヶ月近く経過した時点のデータですので今後はあまり
減衰しないと予想されます。あとは雨や風でどれくらい流れて減るか?という感じ。

1つまえの記事で平均0.6μSv/h以上の場合は本来管理区域に設定されることを書きました。
仮に緊急時の「20mSv/年間」ルールを許容したとしても2.3μSv/hが続くと許容量に達します。
現在それらすら上回る線量が市街地の多くの学校、幼稚園で観測されています。

さらに私が最も気にするのは
同じ校内でも場所によりかなり濃度に違いが有る点です。
子供や幼児が吸い込むことによる体内被曝は現在の空間線量率の指標では考慮されてません。
図は福島大学が行った調査結果で場所により2~3倍かるく違うことを示唆しています。
 http://www.rb.sss.fukushima-u.ac.jp/user/taka/radiation/
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ


今後雨などでどの程度線量が下がるか判りませんが、
福島市~二本松~郡山の学校、幼稚園はあと1ヶ月程度は
様子をみて、GW開けの授業再開を目標にするべきと考えます。

というか、1ヶ月くらい自宅学習にするとか第二夏休みにして自由研究させるとか、
勉強のさせ方は色々あると思うんですが、、、。

線量の分布は基本的には放出時から数時間~数日の風向きや降雨により決まる様ですが、
別の要素も有り得るかもしれません。ウクライナの麦畑とは挙動が違う可能性も排除せず
福島市~郡山の児童、妊婦については今後も注意が必要と思います。