もし私が癌ではなく半径(こちらは風向きではなく「距離」です)
10km以内だったら?という仮定で思うままに書きます。

結論的には移住します。

以下は東芝とスリーマイル島で事故処理をした米原発大手ウェスチング
ハウス・エレクトリック(WH)が共同で出した廃炉までの見積もりです。
恐らく最も事故を理解するグループの見解と思います。

工期10年半で更地にする。というものです。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104070573.html


東芝のは最も上手くいった場合の見積もりですが、それ程外れてないと思います。
ただ私は炉心が100℃以下になる「冷温停止」という落ち着いた状態になるのに
1~2年ほどかかるかも知れないと思っています。また、

ある段階で汚染物が飛散しない覆いを作るのではないかと思います。結果として
東芝より2~3年長い12~13年かけ更地にする。さらに土地改良と確認に
2~3年を要するとすると元に近い状態になるのは15年後頃と想像します。

しかし、それも次回以降に書く水蒸気爆発や水素爆発を回避できた場合の話です。
また使用済み燃料プールが破損し冷却に失敗すれば計画の全ては破綻します。


・1年後:冷温状態になるまで何があるか判りません。10km以内での生活は無理です。
 (ホントは荷物を取りに行くのも数ヶ月は待って欲しいくらいだと思います)

・5年後:炉心のフタを開けるまで高レベルな汚染流出の可能性がずっと続きます。
 また溶岩の様になった燃料を取り出す作業が延々と続くそばで暮らすのも無理です。

・10年ぐらい経つと:3kmぐらい離れた場所で物理的に生活は可能になるかも
 しれません。が、10km圏内で農産や漁業、病院、学校、、といった社会生活を
 再構築するのは事実上不可能と思います。

 地元はただでさえ高齢化と過疎化の進む地域だったはずです。一方東電は
 大量の放射性廃棄物を保管する場所に苦慮すると思います。ここからが本題ですが、

 「一時的な保管」と称して原発周辺から10km圏内にプールを作り廃棄物を保管し、
 「地元の雇用」と称して廃棄物の処理や管理に従事する仕事を作る。
 と私が東電なら考えると思います。
 半径10km以内の住民はそれに従事するかどうかの選択を迫られると思います。


次の記事でどこで?どうやって?暮らすのがいいか。費用はどうするか?記載します。