2011年1月18日国立がん研究センターと株式会社CICSはホウ素中性子捕捉療法
共同開発を行うというニュースが流れました。
http://lohasmedical.jp/news/2011/01/19042437.php
ここ数年で最大のニュースと受け止めています。詳細は追って記載しますが、
取り急ぎ報道の全文を記載しておきます。

・国立がん研究センターが確実に変わりつつあることが実感できました。
・おそらくCICS側は技術的にはなんら新しいことはやっていませんが巨大資本が
 医療技術開発に参入し、それを国立がん研究センターが応じたという点が斬新です。
・今回の開発目標はBNCTの実力の恐らく20%程度に留まると思いますが、
 なにしろ「動き始めた」という事実は画期的です。
・今後、中医協の議論は全て注意する必要があると思います。
・BNCTの承認が重粒子の承認にも+の影響をもたらすとは思いますが、
 CICSを上回る技術レベルを国内研究者で実現すれば重粒子は必要なくなる
 かも知れません。

とにかく大きなニュースであることは間違いないと思います。
study2007

ーーーーーーーー記事全文ーーーーーーーーーーーーー

■がん治療の救世主となるか、「ホウ素中性子捕捉療法」■

国立がん研究センター(嘉山孝正理事長)は1月18日、株式会社CICS(本社:東京都江東区、今堀良夫社長)との間で、「ホウ素中性子捕捉療法による新たな先端的がん治療法の確立を目的とした共同研究契約」の調印式を行った。同センターの管理棟1階会議室には50人を超える報道関係者らが集まった。

 冒頭の挨拶で、嘉山理事長は「新生・国立がん研究センターとして国民の健康ために新しい機器・医薬品の開発をするのは使命。従来の標準的医療ではなく先進医療をやる。世界初、日本初をがんの領域で行う」と述べた。

 同センターが取り組むのは、がん細胞のみに限定して放射線を当てる「ホウ素中性子捕捉療法」。放射線の一種である「中性子」を発生させるために原子炉が必要であることなどがネックで進まなかったが、同センター内に設置する小型の「加速器」を使うことで、同治療法の弱点を克服できるという。
 
 早ければ2012年度内に臨床試験に着手し、薬事法上の承認を目指す。悪性脳腫瘍に限らず、膵臓がんや肺がんなど「ホウ素が集積する悪性腫瘍」であれば広く対象に加え、「どなたでもPET(検査)で我々が(適応を)確認すればトライアルする」(嘉山理事長)としている。

 「ホウ素中性子捕捉療法」について、同センター中央病院の伊丹純・放射線治療科長は「病院設置型、加速器、BNCT、この3つが合わさるとまさに世界初」と説明、「(ホウ素中性子捕捉療法は)アメリカではもう捨てている技術だが、日本では大きな業績を上げている。それを統計学的に、まさに世界水準の先端的ながん治療法を確立して、我が国初の技術として世界の市場に打って出ていく」と抱負を語った。

 嘉山理事長は「今までの国立がん研究センターの歴史的なものも蓄積した上で今日の発表、(契約)締結ができた」と評価。産学官連携の重要性に触れながら、「今までの縦の研究を横に貫いた研究の成果が出てきたとご理解願いたい」と締めくくった。


■ 「標準的医療ではなく先進医療をやる」 ─ 嘉山理事長
 

[加藤雅志・国立がん研究センター企画戦略室副室長]
 皆様、大変お待たせしました。定刻となりましたので、ただ今から、国立がん研究センターと株式会社CICS間の世界初となる加速器を用いた「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)の共同研究契約に関する調印式を始めさせていただきます。

 それでは、まずはじめに出席者の紹介をさせていただきます。

 独立行政法人国立がん研究センター理事長、嘉山孝正でございます。
 理事長特任補佐の堺田正樹でございます。
 企画戦略室室長、成田善孝でございます。
 中央病院・放射線治療科、伊丹純でございます。

 株式会社CICS・代表取締役社長、今堀良夫でございます。
 代表取締役副社長、伏見有貴でございます。
 取締役、藤井亮でございます。

 そして私、本日の司会を担当いたします、国立がん研究センター企画戦略室副室長および広報室長の加藤雅志でございます。よろしくお願いいたします。

 それではまずはじめに、今回のBNCT(Boron Neutron Capture Therapy、ホウ素中性子捕捉療法)に関する共同研究について、国立がん研究センター理事長・嘉山孝正よりご挨拶を申し上げます。よろしくお願いいたします。

[嘉山孝正・国立がん研究センター理事長]
 それでは、申し訳ありませんが座ってお話しさせていただきます。資料を見ていただきたいのですが、ここに今日の情報公開の1つの目的が書いてございます。

 そもそも、この共同研究の基になりますのは、(厚生労働科学研究費補助金)「医療機器開発推進研究事業」というものでした。

 それ以前はですね、これは平成20年から始まったのですが......。私が着任したのは平成22年なので、それ以前からされていたのですが、その内容を全く変えました。

 というのは、この「医療機器開発推進研究事業」以前に、全部で6年間、(厚生労働科学研究費補助金)「身体機能解析・補助・代替機器開発研究事業」を......。

 簡単に言うと、「医療の新しいハードを研究して形にしなさい」という研究費が当時、国立がん研究センターに与えられていたのですが、私が(平成22年4月に)まいりまして調べたところ、ほとんど業績が上がっていない。

 ということで、平成20年から始まっていたものも見直しをかけて、急きょ厚労省の許可を得まして、「高度医療技術の効率化および標準化に関する研究」というものに変えました。その中身が、本日ご発表するものでございます。

 したがいまして、(昨年4月に)独立行政法人となった「新生・国立がん研究センター」として、国民の健康ために新しい機器・医薬品の開発をするのは使命です。従来の標準的医療ではなく先進医療をやるんだということを、私が(昨年4月)1日に皆様にお約束をしました。

 その第一歩を今日踏み出すことになったので、ご報告するわけでございます。(ホウ素中性子捕捉療法について)詳しくは、伊丹君からお話しさせていただきますが......。


■ 「世界初、日本初をがんの領域で行う」 ─ 嘉山理事長
 

[嘉山孝正・国立がん研究センター理事長]
 なぜ、これが最初になったかと言うと、歴史的なものがございます。私自身は脳神経外科の専門医でございますが、実はもう1つの武器として放射線を従来からずっとやっております。

 人間のがんが低酸素であることを世界で最初に証明したのは私でございます。その関係で放射線の関係も強く、(株式会社CICS代表取締役社長の)今堀先生を学会等々で従来から知っていたわけです。

 皆さんご存知のように、日本は全てのがんのわずか30%しか放射線治療を受けていない。ただ、間違ってはいけないのですが日本のがんの成績は世界一です。

 世界一ですが、弱点があるとすれば、日本は放射線の受診率が3割、アメリカが6割という差がある。それから、抗がん剤の専門医が少ない。この2つが弱点だったわけですが、そのうちの1つを大きく変革することができて、国民のための医療を推進することができると考えております。

 今回、機械はですね、(共同研究契約を)調印します今堀社長から寄附していただくということです。値段はまあ、あってないようなものですが......。
 「もし売るとすれば200億円前後だろう」とも言われているような機械を国立がん研究センターに寄附していただいて、国民の健康のために寄与するということになります。世界初で、日本から発進する最初の医療機器の開拓をこれからするということでございます。

 従って、「独立行政法人は国民のために寄与しなさい」という中期計画を(長妻昭・前厚労相)から与えられたわけですが、その1つが大きく推進できると私自身は思っています。

 本日は、様々なジャーナリストの皆さんにいろんな質問をしていただいて、それにお応えできるかどうかをまた確認したいと思っております。以上でございます。

 今日の意義としては、「世界初、日本初ということをがんの領域で行う」ということでございます。

[加藤雅志・企画戦略室副室長]
 それでは、世界初となる病院設置型加速器による「ホウ素中性子捕捉療法」(BNCT)の確立について、国立がん研究センター中央病院・放射線治療科の伊丹純よりご説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。


■ 「病院設置型、加速器、BNCTで世界初」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 「世界初となる病院設置型加速器によるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の確立について、お話しさせていただきます。先ほど(嘉山)理事長先生からお話がありましたように、「ホウ素中性子捕捉療法」自体は歴史が古うございます。

 ただ、それは原子炉でしかできなかった。中性子の起源が原子炉でしかできなかったわけです。それを加速器によって、しかも安全・小型化で、病院に設置しようということです。

 「病院設置型」「加速器」「BNCT」、この3つが合わさるとまさに世界初で、国立がん研究センター以外にはございません。ということで、その中身を説明したいと思います。

 まず、「ホウ素中性子捕捉療法」、BNCTと言うわけですけれども、これは2つの原理に基づいています。まず、人間のある種のがんというのは......。

 よく、ゴキブリ退治に(効果有りとされる)「ホウ酸団子」なんてありますが、ホウ素の化合物を点滴すると、ある種のがんは非常によくホウ素を集積するという性質があります。

 もう1つとして、ホウ素というのは熱中性子、中性子、熱外中性子という非常に低いエネルギーの中性子とよく反応して、核反応を起こす。
 細胞の中に取り込まれたホウ素化合物が中性子と反応して核反応を起こしてα線を出して......。重粒子ですよね。それによって細胞を殺していくわけです。

 ▼ 放射線の種類については、こちらを参照。

 ですから、ホウ素の化合物がある種のがんにしか取り込まれませんから、そこに熱中性子、熱外中性子を当てれば、そのがんだけに核反応が起こって、がんが死んでいくという原理です。

[嘉山孝正・国立がん研究センター理事長]
 BNCTが何の略かを......。

[伊丹純・中央病院放射線治療科科長]
 Boron Neutron Capture Therapyです。「ホウ素中性子捕捉療法」はBoron Neutron Capture TherapyでBNCTです。


■ 「ホウ素を集積したがん細胞だけ死滅」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 (スライドの)ポンチ絵をご覧ください。中性子が出てきて、ホウ素がない所だと通り抜けちゃうんですね。それに対して、ホウ素が非常に集積されているがん細胞だけ核反応が起こって死んでいくということです。

 通常、がんというのは塊で見えますけれども、その周りは正常な細胞とがん細胞が入り混ざっていることがほとんどです。普通の放射線治療ではそれを区別することはできませんから、正常な細胞も全部死んじゃうわけです。そうするとそれが放射線の副作用につながります。

 それに対して、この「ホウ素中性子捕捉療法」では、ホウ素を集積したがん細胞だけを死滅させるので、究極的な選択ができるわけです。ですから、がんに対する選択的な治療法であることが大きな特長です。

 そこで、「どの腫瘍がホウ素を取り込むの?」ということが非常に重要になってきます。

 「ホウ素中性子捕捉療法」は非常に長い歴史があります。では、どうして今までやらなかったのかと言うと、まず原子炉という欠点があったこと。それとともに、「どの腫瘍がホウ素を集積するか」ということが分からなかったわけです。

 ところが、ここにいらっしゃる(CICS社長の)今堀先生が最初に発表なさったデータですけれども......。

 ▼ 今堀社長の経歴はこちら。「ホウ素中性子捕捉療法」の歴史については、こちらを参照。

 ホウ素の化合物に「F-18」......。「FBPA-PET」の短半減期の放射性核種をくっつけて、これを患者さんに投与すると、ホウ素化合物が脳腫瘍に入っているのが分かる。そうすると、こういう人はまさに「ホウ素中性子捕捉療法」でうまく治療できる。

 これ(スライド)は京大の原子炉実験所で行ったデータですが......。脳腫瘍でこのような効果があるということは普通の放射線治療ではまず無理で、まさに劇的な効果だと思います。

 劇的効果の背景は、ホウ素が集積することを定量的に測れたからです。ということで、「ホウ素中性子捕捉療法」にPETは不可欠な検査であります。


■ 「病院設置型加速器の最先端として確立したい」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 まとめますと、今までは「ホウ素中性子捕捉療法」の中性子源として、どうしても原子炉が必要だった。しかし、原子炉を病院の隣に建てるわけにはいきません。非常に危険ですし......。

 いや、実は中国がそういうことをやったという話があるんですけれども......。(笑い) そういうことはできませんので、我々は加速器を用いる。加速器は電気を切れば放射線が出ません。

 それに対して、原子炉はいつまでも出ています。そんなことでは普及できないので、加速器を用いた低エネルギー中性子源を開発して、それによって核物質が必要なときだけ放射線を出す。

 これにより超小型で、病院に設置が可能で普及することができる。「ホウ素中性子捕捉療法」の起爆点となれればと思っています。(中略)

 原子炉というのはもともと辺鄙(へんぴ)な所にあります。そこまで重症の患者さんを運ばなければいけません。ところが、病院に設置できればそのような患者さんに「ホウ素中性子捕捉療法」をすることができる。

 症例を重ねて「前向き(臨床)試験」をして、統計学的検証に耐えうるような成績が得られればと思っています。それが薬事申請の基礎になります。

 さらに、病院設置型加速器の最先端として確立したいと思っています。まさに、日本初の技術です。


■ 「我が国初の技術として世界の市場に」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 1930年代、(英国の物理学者)チャドウィックが中性子を発見して、(米国の物理学者)ロッチャーという人が「中性子捕捉療法ができるんじゃないか」ということを言いました。

 ただ、その後の連綿とした臨床的な技術は日本で開発されてきました。帝京大学の畠中(坦)教授とか、京大の三嶋(豊)先生......、(当時)神戸大学の......。

 そういう人たちが開発されてきたわけですが、アメリカではもう捨てている技術です。ところが、日本ではやってきて大きな業績を上げている。それを統計学的に、まさに世界水準で確立していこうというのがこの研究であります。(中略)

 国立がん研究センターは臨床試験が得意です。医師主導治験の豊富な経験があります。また、「ホウ素中性子捕捉療法」の適応と思われるようながんの患者さんが多数来診されます。

 今まで、1930年来、なぜBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)が......と言うと、結局、症例数が少なくて原子炉でやっていたからです。それを打破するのは、この国立がん研究センターしかないと思います。

 それによって、世界水準の先端的ながん治療法を確立して、我が国初の技術として世界の市場に打って出ていかなければと思っています。(中略)


■ 「対象はホウ素が集積する悪性腫瘍」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 (BNCTの施設が)できるまで、まだ2年弱ぐらいあります。それまでどうするか。ホウ素を集積するかを確認するためにPET検査が必要です。

 全く新しい薬の1つですから、(内部の)倫理委員会の承認を取らなければいけませんし、製品としての安定性を確立しなければいけません。

 そういうことを(施設ができるまでの間に)やります。(中略)倫理委員会の承認後、「ホウ素中性子捕捉療法」を開始したいと思います。平成24年度末になると思っています。

 ▼ 施設工事の進行状況によるとのこと。「工事が早く進めば1年ぐらい前倒しになることもあり得る」(嘉山理事長)

 対象となるがん症例は、「ホウ素が集積する悪性腫瘍」です。中性子の身体への入り方を考えて、(体表から)6.5センチぐらいの深さまでを考えていますが、将来的にはもう少し深い所までできるかもしれません。

 前治療に対して抵抗性の再発腫瘍とか、嘉山先生ご専門の脳腫瘍、頭頸部腫瘍、悪性黒色種、(血管肉腫など)......。とにかく、(ホウ素が)集積するものなら何でもいいと思っています。ただ、臨床試験ですから規程を作らなければいけませんので、それはこれからの作業です。

 ▼ 上記に該当しない症例について、嘉山理事長は質疑応答でこう述べた。
 「最初は『First In Man』ですから、取り込みのある症例はトライアルする。今後、どなたでも取り込みさえPETで我々が確認すればトライアルする」


■ 「国立がん研究センター以外ではできない」 ─ 伊丹科長
 

[伊丹純・国立がん研究センター中央病院放射線治療科科長]
 薬事承認を得て、その後、第Ⅱ相試験で前向きに、多数の症例で「ホウ素中性子捕捉療法」の効果を証明したいと思っています。

 まさに、我が国で連綿と育まれてきた、取り組まれてきた「ホウ素中性子捕捉療法」の最終成果、集大成は我が国で行うべきだろうと思います。

 今まで30年来の停滞は、原子炉でしかできなかったこと。もう1つ、PETがきなかったこと。それは、今堀先生の開発によってできるようになりましたし、まさに当たりそうな人を選んで治療できるので非常に効率が良いと考えることができます。

 国立がん研究センター以外に、加速器で「ホウ素中性子捕捉療法」の医学的意義を確立できる施設は日本にも世界にも存在しないと思います。まさに、国立がん研究センター以外ではできないと思っています。

 「メイド・イン・ジャパン」の医療技術で世界に打って出たいと思っております。ご静聴、ありがとうございました。(中略)

 ▼ 株式会社CICSの今堀良夫社長が「ホウ素中性子捕捉療法」などについて説明した後、同センターとCICS社との共同研究契約の調印式が行われた。


■ 「バラバラを横つなぎにした第一歩の研究成果」 ─ 嘉山理事長
 

[加藤雅志・国立がん研究センター企画戦略室副室長]
 (共同研究契約の調印、質疑応答を終えて)最後に、嘉山理事長より一言お願いいたします。

[嘉山孝正・国立がん研究センター理事長]
 昨年の4月に独立行政法人になって、従来のようにお国からお金をもらって......というのではなく、国民の前にきちんと形にする。医師、研究者、あるいは看護師にとっても事務官にとっても、今日は第一歩ができたのではないかなと思っています。

 今まで内部のいろんなガバナンスをつくってまいりましたが、今までの国立がん研究センターの歴史的なものも蓄積した上で、今日の発表、(契約)締結ができたのではないかと思っています。

 今堀社長とは長年の付き合いがありまして、国立がん研究センターを選んでいただきました。(加速器)全部が日本の技術ではありませんが、今はマルチファクトリアルの時代です。

 例えば、「ipod」にしても日本の技術が入ったり、韓国の技術、アメリカの技術が入ったりしています。全部が日本製ではないですが、完成した形としてはこの会社が全部取りまとめています。

 従って、放射線機械で、「ipod」を日本製品にしちゃったように考えていただいて結構です。(CICS社が)国立がん研究センターと組んで......。それから、(経済産業省所管の独立行政法人)「NEDO」(新エネルギー・産業技術総合開発機構)も使っています。

 そういう意味で、今までの縦の研究を横に貫いた研究の成果が出てきたとご理解願いたい。我々は、そういうことをこれからどんどん......。

 行政で言えば、今までバラバラだったものを横つなぎにした第一歩の研究成果だという風にご理解願えればと思っています。本日はどうもありがとうございました。(以下略)

ーーーーーーーーーーーー以上ーーーーーーーーー