先ずは、いつも?の様に私の予想が外れた(^_^)v、原因と言い訳を、、。開票結果は、
・民主 :308議席 (私の予想240±20)
・自民 :119議席 (    180±20)
・公明 : 21議席 (    30±10 )
・その他: 32議席 (    30±10 )
・投票率:69.28%(    65%±2%)

自民の管(すが)選対副委員長によると選挙期間中の自民党独自の世論調査では
議席予想は180~200程度だったらしく、私の予測もそれに近かった。
外れた要因は投票率だが、とりわけ「自民支持層の投票率」の様な気がする。

田舎の自民支持層には本来「他の選択肢」など無い。失業しようと、
倒産しようと他党に投票する事など有り得ない(と思っていた)。実際、
「今回だけは棄権に回る」という声が多く、投票率は頭打ちする?と読んだ。
1億票の3~4割?を占める「地盤」の中の、20%程度?が棄権すると想像した。

が、出口調査によると、この「20%」はわざわざ民主に投票しに行ったらしい、、。

利益に忠実な自民支持層は考え方や行動が最も判りやすく、かつ制御しやすい層
だったし、それがこの国の「安定」を支えるバラストでもあった。ところが、
その「底」に行動や思想が読み切れない「逆ギレ層」が確実に育ちつつある。

筑紫哲也氏は「この国の癌」と表現したと思うが、確かに今回選挙は部分奏効した。
画像診断上は300議席から119議席に「縮小」した。が、癌の「原発層」では
「遺伝子変異」と「転移」が既に始まりつつある、と感じる。

「利益」という接着剤が無くなった自民党とその支持層に残された求心力の
1つは「ナショナリズム」かも知れない。
事実、今回自民党で残留した顔ぶれの多くは「右バネ」の効く候補者である。

極右を吸収する受け皿は欧州でも米国でも決して無くならないし、
日本でも右派勢力のイライラは数年以内に1つのピークに達すると想像する。

ナショナリズムは様々な癌種の中でも最も「低分化」であり「転移」も速い。
人間本来の特性に起因しており、根治できる「抗癌剤」も開発されていない。
経済という血液が循環する「良い状態」を保つのが唯一の治療法である。

民主による「治療」と自民の「悪化」が今後どう推移するのか?非常に興味深い、
次回定期検診は来年の「参議院選」であろう。