本日解散という時節柄、政治の話を何回かに分けて記載する。
先ず、今回民主党が勝つ事が本当に「政権交代」なのかどうか?について。

「100年に一度の、、」というのが流行語なので、この国の「政権」と
「政策」が今までどの様に推移して来たかを眺める事にする。

・卑弥呼?    :(略奪&呪術?)
・ヤマト王権・豪族:(大宝律令、中央集権による荘園経営)
・藤原氏、平氏  :(摂関政治、地方分権による荘園経営)
・源氏、足利氏  :(御成敗式目、地域独立国家)
・織田、豊臣氏  :(武力統合による中央集権体制)
・徳川幕府    :(中央集権、身分固定、鎖国)
・明治政府    :(中央集権、帝国主義)
・戦前      :(中央集権、大東亜共栄圏、自由選挙&大政翼賛会)
・GHQ       :(中央集権、民主主義)
・自民党     :(中央集権、米国追従、国際貿易)

律令時代以降、最近1000年の中で民意が何かを決めたのは戦前だけという感じがする。
が、結局当時は帝国主義という国際情勢の中で、真に選択肢があったとは思えない。

また、戦国時代の一時期、「武田につくか、徳川か?」と言った類の選択を迫られた
地域もあったが、その場合も恐らく殆どの人は地域のボスに従ったに過ぎないと思われる。

数十世代に渡り、この国の殆どの人間は土地に付属した労働力でしか無かったし、
米国に降伏した時点で、戦後の政権選択においても実質的な選択肢は無かった。

いわば米国にとっての「天領」である日本を管理・統治する「代官」として自民党は
概ね機能してきたが(生物的&政治的)世襲が続き過ぎた為、問題が表面化してきた。

今後数年間の国際情勢を考えると、2009年の選挙も「より良い代官」を選ぶ選挙であろう。
決して「大名」では無いし、大名になりうる人材も居ない。選挙で何かを選択できると
しても自ずと一定の範囲がある。次回以降「選択の範囲」を記載してゆきたい。