やっとDVDを見たので、まず私の決勝の予想が外れた事について反省しておこうと思う。
・ダルビッシュが最終回に同点にされる所までは概ね想定どおりだった。が、
・追いつかれパニックになり藤川を出すかと思ったが、星野監督よりはマシだった様である。

幸運だったのは遂に最期まで韓国はキム・ガンヒョンを出せなかった事。
それにより辛うじて最終回は同点どまりで済んだ。徐々に腕が振れて来てはいたが、
さすがに怖くて出せなかったと思われる。すると必然的に「1枚足りなくなる」事は明らか。

ここで重要なのは「幸運が必要だった」という信じ難い事実であろう。

勝てばはしゃぎ、負ければ全否定。軽薄な世論の中で埋もれてはいるが、
城島の4番や緊急招集者?のDH。流れも読めず「サインは全てヒットエンドラン」
の事などすっかり忘れ「良い試合だった」ことになっている風潮に危惧を感じる。

優勝ではしゃいでいる人には水を差す様で申し訳ないが、今回は代表監督の選出の段階から
私はすっかり興ざめだった。実績と能力から言えば野村か落合のどちらかの選択である。

しかし頻繁に見られる現象ではあるが、○○さんの弟子、とか□□出身、とかの要素が
優先され、誰の目にも明らかに問題のある人事や戦略が「まともな会議の中で」
決まってしまう事がある。

結果が悪ければまだ幸運で、ヘタに上手く行くと最悪だった人選や戦略も全肯定される。

ガン治療も同じで手術で完治する事もあれば、逆に手術が足を引っ張ることもある。
抗癌剤が奏効する場合もあれば、トドメを刺す結果に終わることも多い。
重要なことは内容や経過を分析し、結果だけを見て一喜一憂しない事であろう。

喩えて言えば、
幾つかの成功例が忘れられず「一発勝負」に賭けたがる原監督は癌治療向きではない。
失敗例が怖くて「登板を控える」韓国の監督は延命は出来ても最期には力負けする。
私の治療も既に延長に入っている。なんとかタイブレークまで持って行くのを目指したい。