癌ブログのくせにオバマに関する無駄口をたたいた手前、この話題にも触れざるを得ない。
1月22日木曜に報道ステーションで「がん難民コーディネーター藤野氏」に関する放送が
あった様である。放送は検査入院の為見逃したが、特集部分は動画で見ることができる。
(下図クリックで報道ステーションの動画へ。Macだと何故か?1回目は切れます)
<報道ステーション2009年1月22日放送より>
結論から言うと、癌報道として「最悪の部類」に入ると考えられる。
癌関連の番組やドキュメンタリーは、得るものが少なく有害なモノが殆どであるが、
典型的な問題が出そろった悪例として、あえて本ブログでも紹介する。
・「情報」と「知識」の違いも判らない非専門家が他者の意志決定に関わっている事、
・能力も実績も無い開業医が癌治療を行っている事、
・明らかな詐欺行為を、さも医療行為であるかの様に紹介している事、
・医療的な調査を行っていないか、あるいは調査能力の無い者のみで特集を組んでいる事、
・出演者も報道側も「がん難民」の意味を取り違えている事、
・真にガン患者の助けになる援助を行っている人・団体の活動を阻害する恐れがある事、
・治療が必要な、困難な状況にある患者に対し、致命的な不利益を与える可能性がある事、
などが主な問題点である。
帯津氏についても患者同士で話題に上ることが多く、これまで通算10回以上は聞かれた事がある。
書籍なども持っている人が多く、軽く目を通した事はある。率直に言って「読む価値」は無い。
癌の治療に限って言えば、恐らく60年代、70年代の診療経験は殆ど意味を成さない。
勿論、そう言った暗黒の時代の経験を生かしつつ90年代以降まで努力し続けたとすれば、
現代においても医療者として重要な存在に成り得る。が、帯津氏はそれを諦めた様に見える。
しばしば癌研究と治療は「家造り」に喩えられる。材料は膨大で設計図も揃っていない。
何が完成かも明確に判らず、取りあえず風雨をしのぎながら現状の治療は行われている。
必ずしもエビデンスは必要では無いが、危険な建材をネットで買って来たり、
構造設計も出来ないド素人に設計・手配を依頼するのは避けるべきである。
(以下は戸塚先生のブログの受け売りも含まれますが、、、)
報道ステーションもしくはテレビ朝日に報道機関としての自負と能力があるのなら、
・がん難民などの諸問題の根幹を追求すること。
・それら問題に対する具体策を番組・社としての見識をかけ提案すること。
・それらの経過を報道し続けること。
を目指すべきだと思う。
仮に出来ないとしても、少なくとも「難民の2次被害」を助長する報道は慎むべきである。
1月22日木曜に報道ステーションで「がん難民コーディネーター藤野氏」に関する放送が
あった様である。放送は検査入院の為見逃したが、特集部分は動画で見ることができる。
(下図クリックで報道ステーションの動画へ。Macだと何故か?1回目は切れます)
<報道ステーション2009年1月22日放送より>
結論から言うと、癌報道として「最悪の部類」に入ると考えられる。
癌関連の番組やドキュメンタリーは、得るものが少なく有害なモノが殆どであるが、
典型的な問題が出そろった悪例として、あえて本ブログでも紹介する。
・「情報」と「知識」の違いも判らない非専門家が他者の意志決定に関わっている事、
・能力も実績も無い開業医が癌治療を行っている事、
・明らかな詐欺行為を、さも医療行為であるかの様に紹介している事、
・医療的な調査を行っていないか、あるいは調査能力の無い者のみで特集を組んでいる事、
・出演者も報道側も「がん難民」の意味を取り違えている事、
・真にガン患者の助けになる援助を行っている人・団体の活動を阻害する恐れがある事、
・治療が必要な、困難な状況にある患者に対し、致命的な不利益を与える可能性がある事、
などが主な問題点である。
帯津氏についても患者同士で話題に上ることが多く、これまで通算10回以上は聞かれた事がある。
書籍なども持っている人が多く、軽く目を通した事はある。率直に言って「読む価値」は無い。
癌の治療に限って言えば、恐らく60年代、70年代の診療経験は殆ど意味を成さない。
勿論、そう言った暗黒の時代の経験を生かしつつ90年代以降まで努力し続けたとすれば、
現代においても医療者として重要な存在に成り得る。が、帯津氏はそれを諦めた様に見える。
しばしば癌研究と治療は「家造り」に喩えられる。材料は膨大で設計図も揃っていない。
何が完成かも明確に判らず、取りあえず風雨をしのぎながら現状の治療は行われている。
必ずしもエビデンスは必要では無いが、危険な建材をネットで買って来たり、
構造設計も出来ないド素人に設計・手配を依頼するのは避けるべきである。
(以下は戸塚先生のブログの受け売りも含まれますが、、、)
報道ステーションもしくはテレビ朝日に報道機関としての自負と能力があるのなら、
・がん難民などの諸問題の根幹を追求すること。
・それら問題に対する具体策を番組・社としての見識をかけ提案すること。
・それらの経過を報道し続けること。
を目指すべきだと思う。
仮に出来ないとしても、少なくとも「難民の2次被害」を助長する報道は慎むべきである。