浅田真央とキム・ヨナは素人の私が見てもケタ違いな事がわかる。
サッカーで言えばペレとマラドーナの直接対決ぐらいな感じかも知れない。
しかも、競技の性質もあるせいか大変清々しい。
そういう訳でフィギュアスケートの中継なども見てしまうのだが、
最近良く見掛けるのが井上怜奈さんのがん保険のCM。
書籍や本人の弁などによると、
・1998年?アメリカで咳を主訴として診断。22歳。
・肺癌。I期。手術もしくは放射線化学療法が選択肢。
・シスプラチン+エトポシド、さらに放射線治療?により半年後に寛解。
・「進行の遅い癌なので抗癌剤を選択しました」とのこと。
非小細胞肺癌なら、98年で米国でエトポシド?ってことはないだろう。
レジメン的には小細胞肺癌かな??と想像してしまう。しかしながら、
「進行の遅い癌」?。確かに寛解にも半年かかっている。じゃあやっぱり腺癌か?
いずれにせよ決定的に重要な事は「早期発見」に尽きる。普通22歳では
少々咳が続いても簡単に病院になどは行かない。井上さんの場合、前年に
肺癌で父親が他界している。恐らくその体験が活きたのではないだろうか。
レコーダーのハードディスク容量が厳しくなって来たので録り貯めた番組を
チェックしていると井上さんを特集した4月10日放送「クローズアップ現代」
が出てきた。ちょうど骨転移の痛みで、テレビを見る余裕が無かった頃の放映。
内容は、
・がんでも生き甲斐を持つ事が重要。それが他の癌患者にも勇気を与える。
・最近は癌も治る病気になってきた。治療法も生き方に合わせて選ぶべき。
という主旨。ネットで「癌」と検索すれば出てくる「掛け声」の羅列に過ぎない。
もしも井上さんを癌患者として取り上げるなら番組の70%は「早期発見」に
ついて強調されるべきである。また20%は日米の放射線治療の「厚み」の差
について明らかにすべきであろう。
スケートや結婚、井上さんの人物像については残り10%に織り込めば充分である。
井上さんの予後が良好な理由は「生き甲斐がある」からでも「手術を避けたから」
でも無い。(もしかしたら咳は勘違い?と思える程)効果的に早期発見が出来た
事に注目すべきであり、その後の経過には特に驚くべき点はない。
非常に稀な1例を取り上げ、癌腫や年齢、治療環境の多様さを考慮せず、抽象的な
想像に終始する、、。メディアで癌を報じる場合、こういった姿勢がインチキ療法や
ぼったくり商売を助長する素地になっている現状に是非気づいて欲しい。
癌患者の生き甲斐や勇気を阻害し、最適な治療法の選択を妨げている真の原因を
追求することを避け、有益な情報に乏しい情緒的な放送だったと思う。
サッカーで言えばペレとマラドーナの直接対決ぐらいな感じかも知れない。
しかも、競技の性質もあるせいか大変清々しい。
そういう訳でフィギュアスケートの中継なども見てしまうのだが、
最近良く見掛けるのが井上怜奈さんのがん保険のCM。
書籍や本人の弁などによると、
・1998年?アメリカで咳を主訴として診断。22歳。
・肺癌。I期。手術もしくは放射線化学療法が選択肢。
・シスプラチン+エトポシド、さらに放射線治療?により半年後に寛解。
・「進行の遅い癌なので抗癌剤を選択しました」とのこと。
非小細胞肺癌なら、98年で米国でエトポシド?ってことはないだろう。
レジメン的には小細胞肺癌かな??と想像してしまう。しかしながら、
「進行の遅い癌」?。確かに寛解にも半年かかっている。じゃあやっぱり腺癌か?
いずれにせよ決定的に重要な事は「早期発見」に尽きる。普通22歳では
少々咳が続いても簡単に病院になどは行かない。井上さんの場合、前年に
肺癌で父親が他界している。恐らくその体験が活きたのではないだろうか。
レコーダーのハードディスク容量が厳しくなって来たので録り貯めた番組を
チェックしていると井上さんを特集した4月10日放送「クローズアップ現代」
が出てきた。ちょうど骨転移の痛みで、テレビを見る余裕が無かった頃の放映。
内容は、
・がんでも生き甲斐を持つ事が重要。それが他の癌患者にも勇気を与える。
・最近は癌も治る病気になってきた。治療法も生き方に合わせて選ぶべき。
という主旨。ネットで「癌」と検索すれば出てくる「掛け声」の羅列に過ぎない。
もしも井上さんを癌患者として取り上げるなら番組の70%は「早期発見」に
ついて強調されるべきである。また20%は日米の放射線治療の「厚み」の差
について明らかにすべきであろう。
スケートや結婚、井上さんの人物像については残り10%に織り込めば充分である。
井上さんの予後が良好な理由は「生き甲斐がある」からでも「手術を避けたから」
でも無い。(もしかしたら咳は勘違い?と思える程)効果的に早期発見が出来た
事に注目すべきであり、その後の経過には特に驚くべき点はない。
非常に稀な1例を取り上げ、癌腫や年齢、治療環境の多様さを考慮せず、抽象的な
想像に終始する、、。メディアで癌を報じる場合、こういった姿勢がインチキ療法や
ぼったくり商売を助長する素地になっている現状に是非気づいて欲しい。
癌患者の生き甲斐や勇気を阻害し、最適な治療法の選択を妨げている真の原因を
追求することを避け、有益な情報に乏しい情緒的な放送だったと思う。