チャンネルを廻していたらランス・アームストロングの再現ドラマをやっていた。
殆ど見逃したが偶然、最後の5分間くらいを見れた。

私が癌患者になった翌日に初めて買った癌関連の本が彼の
「ただマイヨ・ジョーヌのためでなく」である。

私は、ほぼ癌だと分かった2時間後には論文検索を始めていた。その際、個人の
「闘病記」や「治療法」に関する書籍やホームページは殆ど目に留まらなかった。
しかし何故だかこの本は必要と感じ、わざわざAmazonに新規登録までし発注した。

10年前の話なのでやや治療法が古いのが難点だが、癌患者にとっての重要性は
2008年現在になっても全く劣化していない。

仮に癌患者に1冊だけ本を贈るとすれば私はこれを選ぶ。

勿論、精巣癌の場合ステージIVだとしても寬解することは珍しくない。
しかし「ここまで治る」例は稀有だと思う。

もしも彼が肺癌や膵臓癌の末期だったとしても病気に向き合う姿勢は同じで
あったろうと想像する。(抗癌剤中のトレーニングはお勧めできないが、、)

繰り返しになるが、今回骨転移の発見が2ヶ月遅れたのは私にとって致命的な
意味を持つ。今は既に詰んでいる「負け将棋」を1手ずつ進めている状態。

しかしながら、癌の側が「指し間違える」のを期待もしている。
その時はランス・アームストロングほど上手く書けないかもしれないが、
是非私も「癌患者に推奨できる」本を書きたいと考えている。