人種、宗教、容姿、貧困、出自、名前、家庭環境、、、恐らくオバマ氏は
あらゆる差別を経験し、骨髄でその本質を理解していると想像する。

「差別する人としない人」という分け方は、通常、正確ではない。
人は誰でも、時と場合により差別をする。

違いがあるとすれば、差別行動を起こすまでの「しきい値」と「動機」。

小浜市議の一部や市長、及び小浜市民の一部は無邪気にはしゃぎ、
町おこしに利用しようとソロバンをはじいている。

「名前が同じだから」という理由で好感を持つ程度の人間は
「肌の色が違うから」という理由で簡単に敵意を持つ。

共和党はオバマ氏のミドルネームが「フセイン」である事から根拠の無い
中傷を繰り返した。「しきい値」の低い層には充分有効だからである。

小浜市長は「良い事」でもやってるつもりかも知れないが、
両者の「根っこ」が同じことをオバマ氏には見透かされるであろう。

愛想笑いぐらいはして貰えると思うが、信頼されることは永久にない。
小浜市の様子を面白がって伝えるマスコミも同罪である。

昨日、勝利演説を生中継で見た。もう少し歯の浮いた言葉が並ぶかと
思ったが、極めて落ち着いた、実質的なモノだと感じた。

全世界中継と数万人の聴衆を前に、仮にどれほど立派な原稿を用意され、
CGを駆使した合成をしたとしても、あれほどのスピーチは到底出来ない。
面白い大統領選だったが、昨日を境に私はそら恐ろしくなった。

「民主党」への政権交代という現実を受け入れられず、世界最低水準
のコメントを暗唱するのがやっと、、な麻生総理。相互理解の
かけらも理解できない小浜市長(に代表される「低しきい値群」)。

キング牧師のdreamは日本でも当分の間は実現しそうにない。