通常、少し癌患者をやれば「未承認薬」や「海外での治験」を考えるようになる。
私もその類にもれず、2007年4月の初回治療以前にアメリカでの治験を考えた。
アメリカの国立がん研究所?の検索サイトで募集中の治験やその簡単な結果を知る事ができる。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ct-keyword-search
2007年3月時点で私の目に留まったのは
・cetuximab(アービタックス)と細胞殺傷系を組み合わせた治験
(確かテキサス大だったと記憶しているが、、)と、
・グリベックを固形癌に応用してみる、、という治験
(こちらは確かインディアナ大だったハズ、、)
の2つ。
当時(多分まだ会って2回目か3回目の段階で)がんセンターの主治医に相談したところ
・どうしてもご希望なら医療情報を送付し手配する。
・ただ、自分の知見では分子標的剤は効くとしてもその効果は弱く、study2007さんの様に
既に大きく、さらに増幅を続けている病巣には「焼け石に水」になる可能性が高い。
・既にでかい動脈を圧迫している現状を考えるとせめて2コースはより確実性の高い抗癌剤で
「削り」にいきたい。
この回答は今振り返っても合理的だと思うし、当時も主治医の意見に従い「取りあえず2コース」
実施する事にした。結果、思いがけず著効し、6コースで寬解に至った為、その後は治験を
探してはいない。
今回の骨盤転移では針生検の際に少し多めに細胞を取ってもらい、一応EGFRとHER2、C-kitの
遺伝子解析を行った。がんセンターから民間会社への外注になる為、実費で7万円かかったが
もしもどれかが当たれば今後の治療がかなり楽になることが期待される。
結果、EGFRは陰性、HER2は無しだった。が、意外な事にC-kitが検出された。
ただしC-kitの遺伝子異常(ミュータント)までは無く、グリベックが奏効する可能性も
低いと判断している。
この1年の入退院を通じて私が周囲の患者の経過から得た知見でもイレッサやアバスチンは
「1cm以下ならなんとか縮小」、「3cmなら現状維持」、それ以上だと「厳しい」と
考えている。
骨盤の中で8cmにもなり、爆発的に大きくなる私の病巣を制御できる分子標的剤は残念ながら
無い。抗癌剤も(以前の記事でも述べた様に)殆ど期待できない。そういう意味で初手に放射線
を考えた主治医の判断は合理的である。
唯一、私の判断との違いは「重粒子線への期待度の違い」である。
この辺りの「ルート取り」の考え方の違いと重粒子が「先進医療」として扱われる現状に
ついては後日、別記事で言及したい。
私もその類にもれず、2007年4月の初回治療以前にアメリカでの治験を考えた。
アメリカの国立がん研究所?の検索サイトで募集中の治験やその簡単な結果を知る事ができる。
http://www.cancer.gov/clinicaltrials/ct-keyword-search
2007年3月時点で私の目に留まったのは
・cetuximab(アービタックス)と細胞殺傷系を組み合わせた治験
(確かテキサス大だったと記憶しているが、、)と、
・グリベックを固形癌に応用してみる、、という治験
(こちらは確かインディアナ大だったハズ、、)
の2つ。
当時(多分まだ会って2回目か3回目の段階で)がんセンターの主治医に相談したところ
・どうしてもご希望なら医療情報を送付し手配する。
・ただ、自分の知見では分子標的剤は効くとしてもその効果は弱く、study2007さんの様に
既に大きく、さらに増幅を続けている病巣には「焼け石に水」になる可能性が高い。
・既にでかい動脈を圧迫している現状を考えるとせめて2コースはより確実性の高い抗癌剤で
「削り」にいきたい。
この回答は今振り返っても合理的だと思うし、当時も主治医の意見に従い「取りあえず2コース」
実施する事にした。結果、思いがけず著効し、6コースで寬解に至った為、その後は治験を
探してはいない。
今回の骨盤転移では針生検の際に少し多めに細胞を取ってもらい、一応EGFRとHER2、C-kitの
遺伝子解析を行った。がんセンターから民間会社への外注になる為、実費で7万円かかったが
もしもどれかが当たれば今後の治療がかなり楽になることが期待される。
結果、EGFRは陰性、HER2は無しだった。が、意外な事にC-kitが検出された。
ただしC-kitの遺伝子異常(ミュータント)までは無く、グリベックが奏効する可能性も
低いと判断している。
この1年の入退院を通じて私が周囲の患者の経過から得た知見でもイレッサやアバスチンは
「1cm以下ならなんとか縮小」、「3cmなら現状維持」、それ以上だと「厳しい」と
考えている。
骨盤の中で8cmにもなり、爆発的に大きくなる私の病巣を制御できる分子標的剤は残念ながら
無い。抗癌剤も(以前の記事でも述べた様に)殆ど期待できない。そういう意味で初手に放射線
を考えた主治医の判断は合理的である。
唯一、私の判断との違いは「重粒子線への期待度の違い」である。
この辺りの「ルート取り」の考え方の違いと重粒子が「先進医療」として扱われる現状に
ついては後日、別記事で言及したい。