2008年6月10日をday1とし以下の手順で抗癌剤を投与した。
day1:ジェムザール(1000mg/m^2)0.5時間+水4時間+シスプラチン(80mg/m^2)2時間+水6時間
day2:水8時間
day3:水8時間
day4:水8時間
day5:水8時間
day6:水4時間
day7:水4時間
day8:ジェムザール(1000mg/m^2)0.5時間
分子標的剤を除く細胞殺傷系の肺癌レジメンとしては最も強力とされている。
2005年~2006年の症例研究では「奏効率もカルボプラチン+タキソールより良好」
と評価されている。(いずれも30数%程度ではあるが、、、)
施設によってはファーストレジメンとして「キメ打ち」している様であるし、がんセンター
でもこちらを使いたがる担当医の方が多いかも知れない。
特に年配の医師にとって超ロングセラーのシスプラチンに対する信頼感は根強いモノがある。
ジェムも白金製剤との組み合わせでは「良い仕事」をする事からやはり使いたくなってしまう。
ただ、私の担当医はカルボプラチン+タキソールの方を第一選択肢として採用する事が多く、
私が周囲の患者の経過を見て感じる所でも、その方が「正解」の様な気がする。
初回治療でシス+ジェムをやってる患者を何人か見てきたが、問題無く4回乗り切った
例を私は知らない。良くても薬剤の減量か、投与間隔を4週間に広げるなど、教科書の記述に
反してなかなかに副作用が厳しい事を私は知っていた。
さらに、シスプラチンにより腎不全を起こし、クレアチニンが2.4mg/dLより下がらなくなり、
2週間近く水点滴を打っても回復せず結局治療断念となった例もあった。
「4コース、ガチガチに打てれば奏効率は高い」のかも知れないが、万一面倒な障害が起こると
致命的なダメージを食う、、、。そんなイメージを私は持っており、極力手を出したくない
レジメンだと考えていた。
そもそも5時間点滴で済むカルボ+タキソールに比べ、初日13時間+利尿剤で朝方まで寝れない
&1週間丸々入院となるシス+ジェムは患者の負担もまるで違う。
主治医も私も「好み」では無いが、骨盤の病巣の勢いを止め、少しでも削りに行くには
「背に腹は代えられない」との判断で無謀は承知の上で攻める事にした。
day4以降の水点滴は施設によってはやらない所も有るようであるが、最も警戒すべき腎毒性を
回避するため、ガッチリとケアする事で意見は一致した。
day1:ジェムザール(1000mg/m^2)0.5時間+水4時間+シスプラチン(80mg/m^2)2時間+水6時間
day2:水8時間
day3:水8時間
day4:水8時間
day5:水8時間
day6:水4時間
day7:水4時間
day8:ジェムザール(1000mg/m^2)0.5時間
分子標的剤を除く細胞殺傷系の肺癌レジメンとしては最も強力とされている。
2005年~2006年の症例研究では「奏効率もカルボプラチン+タキソールより良好」
と評価されている。(いずれも30数%程度ではあるが、、、)
施設によってはファーストレジメンとして「キメ打ち」している様であるし、がんセンター
でもこちらを使いたがる担当医の方が多いかも知れない。
特に年配の医師にとって超ロングセラーのシスプラチンに対する信頼感は根強いモノがある。
ジェムも白金製剤との組み合わせでは「良い仕事」をする事からやはり使いたくなってしまう。
ただ、私の担当医はカルボプラチン+タキソールの方を第一選択肢として採用する事が多く、
私が周囲の患者の経過を見て感じる所でも、その方が「正解」の様な気がする。
初回治療でシス+ジェムをやってる患者を何人か見てきたが、問題無く4回乗り切った
例を私は知らない。良くても薬剤の減量か、投与間隔を4週間に広げるなど、教科書の記述に
反してなかなかに副作用が厳しい事を私は知っていた。
さらに、シスプラチンにより腎不全を起こし、クレアチニンが2.4mg/dLより下がらなくなり、
2週間近く水点滴を打っても回復せず結局治療断念となった例もあった。
「4コース、ガチガチに打てれば奏効率は高い」のかも知れないが、万一面倒な障害が起こると
致命的なダメージを食う、、、。そんなイメージを私は持っており、極力手を出したくない
レジメンだと考えていた。
そもそも5時間点滴で済むカルボ+タキソールに比べ、初日13時間+利尿剤で朝方まで寝れない
&1週間丸々入院となるシス+ジェムは患者の負担もまるで違う。
主治医も私も「好み」では無いが、骨盤の病巣の勢いを止め、少しでも削りに行くには
「背に腹は代えられない」との判断で無謀は承知の上で攻める事にした。
day4以降の水点滴は施設によってはやらない所も有るようであるが、最も警戒すべき腎毒性を
回避するため、ガッチリとケアする事で意見は一致した。