「なぜ癌になったのか?」「癌の原因は何か?」という問いは多くの患者が抱く疑問かも知れない。
発癌の議論は広範かつ複雑なので今はスキップし、ここでは発癌の「場所」について整理してみる。
既に癌に罹患した者には無駄な議論の様に思われるかも知れないが私は重要だと感じている。
(生物のド素人の私がネットで調べた感じでは)細胞分裂は概ね添付図の様な手順で起こるらしい。
DNAの「タンパク質生成に必要なプログラム」は核内でメッセンジャーRNA前駆体に転写される。
その後イントロンと呼ばれる「つなぎ」が省略されエクソン領域が連続的に並んだm-RNAになる。
この「プログラム」に基づき3塩基に1つずつアミノ酸が収集されタンパク質が合成される。
DNAは全ての細胞に共通である。にも関わらず、心臓、肝臓、肺、筋肉、、、といった様々な
臓器が存在するのは「エクソン部分の発現の仕方」が異なるからである。発現したりしなかったり、
あるいは発現の順番が違ったり等、それぞれの発現機構が細胞分裂を通して維持される事に拠る。
これは分化と呼ばれ、癌患者には極めて興味深い概念である。すなわち低分化癌や未分化癌が転移
(すなわち他臓器に定着)しやすいのは、分化度の「若い」細胞であるほど他臓器に進化しやすい
からと想像する事もできる。
現在、発癌の「場所」に関する議論の主流は「DNA突然変異説」の側にあるかも知れない。
80年代初めに癌遺伝子が発見されて以降、現在までに100種類以上?が発見されている。
P-53癌抑制遺伝子の不活性化などの「現象」もあたかも「全てを解くカギ」の様な期待を持たれ、
ネット上や書籍で高頻回に使い廻されている。
私自身もネット等で癌の調査を開始後、1ヶ月間くらいは「何かの原因で突然変異が起きたんだな」
と納得していた。が、治療を進め調査範囲を広げる事で少し異なったイメージを持ちつつある。
突然変異説に対する最も大きな疑問は私を含め、多くの癌が「非一様」であるという現実である。
仮に「滅多に起きない」突然変異が起こり癌が生じたとしたならば、恐らく癌はもっと「一様」
ではないだろうか?癌が「ソフトウェア」の異常ならそれに応じた「同じ製品」を作るハズである。
勿論ソフトの問題が原因で生産機械が「不安定な」誤作動を起こす様な事もあり得る。
しかしエクソン発現機構などの「ハードウェア側」の不具合と考える方が自然な場合もある。
少なくとも「発癌の場所」として「DNAの突然変異」と結論付けるのは短慮に過ぎる気がする。
癌に関するインチキ商品・病院の説明では多くの場合「癌はDNAの異常が原因、、」と結論
付けている。将来の研究の結果「DNA説」に落ち着く可能性もあるが私には「古臭く」感じる。
現段階ではDNA異常は発癌の「結果」である可能性も捨てきれない。10年位昔ならともかく、
もう少し上手に人をだますなら表現を改めた方が良いのでは?と思ってしまう。
発癌の議論は広範かつ複雑なので今はスキップし、ここでは発癌の「場所」について整理してみる。
既に癌に罹患した者には無駄な議論の様に思われるかも知れないが私は重要だと感じている。
(生物のド素人の私がネットで調べた感じでは)細胞分裂は概ね添付図の様な手順で起こるらしい。
DNAの「タンパク質生成に必要なプログラム」は核内でメッセンジャーRNA前駆体に転写される。
その後イントロンと呼ばれる「つなぎ」が省略されエクソン領域が連続的に並んだm-RNAになる。
この「プログラム」に基づき3塩基に1つずつアミノ酸が収集されタンパク質が合成される。
DNAは全ての細胞に共通である。にも関わらず、心臓、肝臓、肺、筋肉、、、といった様々な
臓器が存在するのは「エクソン部分の発現の仕方」が異なるからである。発現したりしなかったり、
あるいは発現の順番が違ったり等、それぞれの発現機構が細胞分裂を通して維持される事に拠る。
これは分化と呼ばれ、癌患者には極めて興味深い概念である。すなわち低分化癌や未分化癌が転移
(すなわち他臓器に定着)しやすいのは、分化度の「若い」細胞であるほど他臓器に進化しやすい
からと想像する事もできる。
現在、発癌の「場所」に関する議論の主流は「DNA突然変異説」の側にあるかも知れない。
80年代初めに癌遺伝子が発見されて以降、現在までに100種類以上?が発見されている。
P-53癌抑制遺伝子の不活性化などの「現象」もあたかも「全てを解くカギ」の様な期待を持たれ、
ネット上や書籍で高頻回に使い廻されている。
私自身もネット等で癌の調査を開始後、1ヶ月間くらいは「何かの原因で突然変異が起きたんだな」
と納得していた。が、治療を進め調査範囲を広げる事で少し異なったイメージを持ちつつある。
突然変異説に対する最も大きな疑問は私を含め、多くの癌が「非一様」であるという現実である。
仮に「滅多に起きない」突然変異が起こり癌が生じたとしたならば、恐らく癌はもっと「一様」
ではないだろうか?癌が「ソフトウェア」の異常ならそれに応じた「同じ製品」を作るハズである。
勿論ソフトの問題が原因で生産機械が「不安定な」誤作動を起こす様な事もあり得る。
しかしエクソン発現機構などの「ハードウェア側」の不具合と考える方が自然な場合もある。
少なくとも「発癌の場所」として「DNAの突然変異」と結論付けるのは短慮に過ぎる気がする。
癌に関するインチキ商品・病院の説明では多くの場合「癌はDNAの異常が原因、、」と結論
付けている。将来の研究の結果「DNA説」に落ち着く可能性もあるが私には「古臭く」感じる。
現段階ではDNA異常は発癌の「結果」である可能性も捨てきれない。10年位昔ならともかく、
もう少し上手に人をだますなら表現を改めた方が良いのでは?と思ってしまう。