薬剤耐性の正体を把握できれば(癌以外も含め)化学療法は飛躍的な発展を遂げるはずである。
この問題でも「正解」は誰も持ち合わせていないだろう。が、患者である私は考え続ける必要がある。
前回記事では「耐性」の正体として「突然変異説」は考え難いと評価した。
次に議論されるのが「体質」の差、もしくは変化である。
元々酒に弱い人が習慣的に飲酒をする事で強くなったり、逆に久しぶりに飲むとすぐ酔っぱらって
しまう等の現象を我々は良く知っている。これはアセトアルデヒド等の代謝を司る酵素の活性度が
上がったり、元に戻ったりする事に拠る。こういった生体反応なら数ヶ月程度で起こる事もある。
例えばTS-1やイレッサなどの経口抗癌剤は大変便利ではあるが肝機能障害が一つのハードルと
なる。しかし数ヶ月程度の「間」をおいて投与すれば意外と再奏効したりする。これは肝臓代謝
における体質変化は起こったがターゲット臓器の組織耐性は発現していないから、とも考えられる。
では腸で吸収する過程をスキップした点滴薬についてはどういった機構が関与するのだろうか?
抗癌剤が「効く」為の条件を列記すると、
・血漿(血液)中の薬剤濃度・分布、
・血管から組織液への浸透量、
・組織液から癌細胞への浸透量、
・癌細胞中の薬剤の滞在時間、
・腫瘍細胞の分裂周期、
・腫瘍細胞の薬剤代謝(排除)能力、
・腫瘍細胞の化学的な遮蔽?能力、
・+α(想像もつかない様な何か)
等が考えられる。ヒトの体内の生体機構・酵素・平衡状態などは未知の部分も残されており、
結論めいたモノを得るのは困難である。しかしながら薬剤を出来るだけ多くデリバリーし、
出来るだけ長く滞在させる事で、より大きな効果が得られる事は「相対的」には正しそうである。
また(まともな抗癌剤が開発させて以降は)細胞分裂周期が早い癌ほど奏効しやすいという事実も
上記の考え方がそれ程「的はずれ」で無いことを示唆している。
では私の場合、抗癌剤治療終盤で体質が変化したと思えば良いのだろうか?
そもそも「体質」と一括表現される上記作用の中の「関連するどの物質が」「どの程度」変化
したから、6コース以降「全く」効かなくなったのだろうか?まだ理解が足りない様である。
余命宣告通り短期間の治療後死ぬのであれば、耐性の正体が突然変異だろうが体質変化だろうが、
あるいは他の原因だろうが問題では無い。しかし寛解を目指す私にとっては現象が「不可逆的な」
遺伝子レベルの変化なのか「可逆的で一時的な」変動なのか?は大問題である。
「根治」に向けたロードマップの設計に大きな影響がある。更に調査が必要である。
この問題でも「正解」は誰も持ち合わせていないだろう。が、患者である私は考え続ける必要がある。
前回記事では「耐性」の正体として「突然変異説」は考え難いと評価した。
次に議論されるのが「体質」の差、もしくは変化である。
元々酒に弱い人が習慣的に飲酒をする事で強くなったり、逆に久しぶりに飲むとすぐ酔っぱらって
しまう等の現象を我々は良く知っている。これはアセトアルデヒド等の代謝を司る酵素の活性度が
上がったり、元に戻ったりする事に拠る。こういった生体反応なら数ヶ月程度で起こる事もある。
例えばTS-1やイレッサなどの経口抗癌剤は大変便利ではあるが肝機能障害が一つのハードルと
なる。しかし数ヶ月程度の「間」をおいて投与すれば意外と再奏効したりする。これは肝臓代謝
における体質変化は起こったがターゲット臓器の組織耐性は発現していないから、とも考えられる。
では腸で吸収する過程をスキップした点滴薬についてはどういった機構が関与するのだろうか?
抗癌剤が「効く」為の条件を列記すると、
・血漿(血液)中の薬剤濃度・分布、
・血管から組織液への浸透量、
・組織液から癌細胞への浸透量、
・癌細胞中の薬剤の滞在時間、
・腫瘍細胞の分裂周期、
・腫瘍細胞の薬剤代謝(排除)能力、
・腫瘍細胞の化学的な遮蔽?能力、
・+α(想像もつかない様な何か)
等が考えられる。ヒトの体内の生体機構・酵素・平衡状態などは未知の部分も残されており、
結論めいたモノを得るのは困難である。しかしながら薬剤を出来るだけ多くデリバリーし、
出来るだけ長く滞在させる事で、より大きな効果が得られる事は「相対的」には正しそうである。
また(まともな抗癌剤が開発させて以降は)細胞分裂周期が早い癌ほど奏効しやすいという事実も
上記の考え方がそれ程「的はずれ」で無いことを示唆している。
では私の場合、抗癌剤治療終盤で体質が変化したと思えば良いのだろうか?
そもそも「体質」と一括表現される上記作用の中の「関連するどの物質が」「どの程度」変化
したから、6コース以降「全く」効かなくなったのだろうか?まだ理解が足りない様である。
余命宣告通り短期間の治療後死ぬのであれば、耐性の正体が突然変異だろうが体質変化だろうが、
あるいは他の原因だろうが問題では無い。しかし寛解を目指す私にとっては現象が「不可逆的な」
遺伝子レベルの変化なのか「可逆的で一時的な」変動なのか?は大問題である。
「根治」に向けたロードマップの設計に大きな影響がある。更に調査が必要である。