2007年11月6日:重粒子医科学センター病院 呼吸器外来

10月29日撮影の直近のPET-CTと主治医の所見を持参。

呼吸器担当医師所見:
・画像所見と治療経過及び(手術等の)他手法との比較、という意味では適応性はある。
・ただ今回照射しない2~3の転移巣の再発可能性は不明。その理解は出来ているか?
・患部は他臓器に近く照射回数は12回(3週間)程度必要。照射は連続的に行う必要がある。
 これから手配すると来年1~2月頃の照射となる。それも容認できるか?
・費用は高度先進医療部分が314万円、他入院費など一般診療費。

私の回答は以下の通り:
・抗癌剤にせよ、手術・放射線等の局所治療にせよ、この原発巣は制御困難だと考える。
 根治可能性の高い重粒子線照射を御願いしたい。他の再発は別途対策を考える。
・PETのおかげで比較的早期に再発を発見できた。来年まで待っても良い。


肺癌に対する重粒子線治療は1日で終了する1回4門照射(4方向)が主流になってきている。
しかもその制御率は100%近い。部位によってはスケジュールを組みやすいとも言えるが、
実際には固定具製作、PET/CT撮影、照射シミュレーション、倫理委員会の審査等が必須である。

また最近では幾つかの病院との連携も確立し治療希望患者が増えた。現状のマシンタイムと検査、
準備態勢では申し込みから照射まで3~6ヶ月程度を要するのが実状の様である。
今回の場合、3週連続の照射時間を確保するには年末・年始の停止期間の後が順当である。

これらの状況を鑑み私は早めにPET等を御願いした。そこで稼いだ時間を「準備」に費やす
覚悟はできている。スケジュールに関しては放医研側の判断に委ねた。

その場で検査、固定具、照射計画室などへ問い合わせて頂いた。1つのネックはPET検査である。
近年PETは普及してきた。が、それでも通常1~2ヶ月は待たされる。放医研も例外ではない。
しかしラッキー?な事に今朝キャンセルがあり「11月20日午前10時」なら可能との事。

そこをクリア出来れば最速で「12月11日~28日の3週間照射も可能性がある」とのこと。
私は迷わず了承した。PETと照射期間から逆算しCT、骨シンチ、MRI、気管支鏡、家族説明、、。
等のスケジュールが決められた。