2007年9月19日:7コース目Day13、がんセンター外来

9月14日(7コース目Day8)撮影のPET-CT結果を検討。
核医学側の医師所見は
・画像上異常は見あたらない。転移巣消失を確認。
・浸潤していた胸骨の表面にSUVmax=2.31の集積がある。他は著明に減衰。とのこと。

主治医の判断は、
・肺の場合SUV=2を越えると「要再検査」扱いだが誤差の大きい計測なので問題無い。
・核医学側に問い合わせたが、化学療法後のリバウンド(軽い炎症反応)という理解。

私の判断は、
・骨表面の浸潤面は細かい凸凹があり、薬剤分布や代謝を考えると不利だったのでは?
・再発を疑うべきでは?胸骨表面の細胞をかき集めれば0.5cm^3くらいはあるのでは?
と珍しく意見不一致。「予定より早く10月29日に再度PET-CT撮影」を決定。


SUV=局所放射線濃度/(放射線同位体投与量/体重)は体内に投じたFDGの集積度に反映。
薬剤が体内に均一に分布した場合、「SUV=1」となる。

バックグランド補正を行う事で半絶対評価が可能とされるが、計測機器の個体差や体内の
代謝・炎症にも依存するので通常は誤差±1~2程度を考慮する。ちなみに健康な臓器では
肺=約0.7、骨=約1.0、肝臓=約2.6、脳=約18、、程度の自然集積度らしい。

また予断ではあるが、国立がんセンター中央病院でのPET-CTの導入は2004年と割と遅い。
しかも2006年3月読売新聞において「見落としが多い」という主旨の報道がされたせいか、
核医学所見は若干神経質になっている?印象を受ける。

これらを総合的に考えると主治医の判断は合理性がある。通常、呼吸器癌ではPET所見を
「病巣の個数、全身分布の判断」に用いる。「誤差」が焦点になる事は稀である。

ただ、これまでの様々な考察や患者本人にしか判らない「胸の違和感」などのフィーリング
からPETの再検査を早めてもらった。

治療開始前、私の癌は胸骨表面に浸潤し「噛みこんで」いた。さらに気管や太い血管をCT画像上
70~80%狭窄していた。一般に悪性度の高い癌は周囲の臓器と癒着し手術で剥がす事も困難である。
今は著効し癌病巣は画像上消えているがそんなに簡単に「終わる」ハズがない。

「寛解」を目指すならば次の1手が必要な事はほぼ間違い無い。