血液状態(骨髄抑制)は抗癌剤治療において最も厳しいハードルを与える。
殆どの患者は最終的には骨髄抑制の為に治療を断念する事になる。
米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインでも「(例えば胚細胞腫瘍など)治癒
可能な症例以外ではG-CSF投与よりも薬剤の減量を考慮すべき」と指導している。
要するに「一定の骨髄抑制が現れたら諦めなさい」ということである。
(統計的余命と)全力で闘う私としては絶対に従う訳にはいかない「常識」である。
このテーマは癌患者にとって非常に重要かつ厚みもあり、後日別途まとめるつもりで
あるが僚友のハンフリーさんが疑問に思われている様なのでその一部を記事にしたい。
添付図上段は私の4、5コース目の血小板と白血球の推移である。抗癌剤投与後
低下し、血液が回復したら次の投与、、。癌患者にはお馴染みのパターンである。
下段は「起床後安静時」の脈拍である。副作用の高まりに応じて跳ね上がり徐々に
正常レベルに戻っているのが判ると思う。注目して頂きたいのは投与前数日に脈拍
が「下がって」いる点である。これは私が「狙って」下げているのである。
通常、血液検査は多くても週1~2回である。投与予定日に採血し「白血球が少し不足
です。残念でした、また来週」となる。私は「その合間の体調を知りたい」と思った。
抗癌剤投与後数日間は身体全体が炎症に近い反応を起こしており脈拍は異常に高くなる
(後述するがこの間は心臓マヒに注意!)。そのピークを過ぎたDay14あたりから、
心拍数は白血球や血小板の推移と「逆相関」の関係を示す。
このDay14以降に対する私の(勝手な)解釈は、
1.体重や代謝が同等な身体に酸素を供給する必要がある為、骨髄抑制による酸素量
低下を補うべく心拍数が上がる。
(これは「運動したら息が切れる」という事と同じ?)
2.心拍数の増加は「赤血球の濃度低下を補う」程度と推定される。
3.赤血球も白血球も血小板も同じ造血幹細胞から生産される為、脈拍から赤血球数
が推定されれば、それは白血球の推移も概略示しているハズである。
(ただしそれぞれ寿命が異なるため血液動態は少し違って観測される。後述。)
さらに、体調を維持し食事や運動を工夫する事で10~20%程度は意図した方向に脈拍
(つまり血液状態)を変動できる様になった(と勝手に思っている)。私の場合は投与日に
65回/分以下の脈拍になるように調整する事で抗癌剤投与条件を満たせることが判った。
(後述の様に)正しく脈拍を測る事は結構難しい(図のデータは誤差±1~2回/分)が、
抗癌剤治療に対して非常に有意な情報を与えてくれた(と勝手に思っている)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
脈拍の測り方、血液の「制御」のしかた等も出来るだけ早く記載してゆきます。
すいません、、、。
殆どの患者は最終的には骨髄抑制の為に治療を断念する事になる。
米国臨床腫瘍学会(ASCO)のガイドラインでも「(例えば胚細胞腫瘍など)治癒
可能な症例以外ではG-CSF投与よりも薬剤の減量を考慮すべき」と指導している。
要するに「一定の骨髄抑制が現れたら諦めなさい」ということである。
(統計的余命と)全力で闘う私としては絶対に従う訳にはいかない「常識」である。
このテーマは癌患者にとって非常に重要かつ厚みもあり、後日別途まとめるつもりで
あるが僚友のハンフリーさんが疑問に思われている様なのでその一部を記事にしたい。
添付図上段は私の4、5コース目の血小板と白血球の推移である。抗癌剤投与後
低下し、血液が回復したら次の投与、、。癌患者にはお馴染みのパターンである。
下段は「起床後安静時」の脈拍である。副作用の高まりに応じて跳ね上がり徐々に
正常レベルに戻っているのが判ると思う。注目して頂きたいのは投与前数日に脈拍
が「下がって」いる点である。これは私が「狙って」下げているのである。
通常、血液検査は多くても週1~2回である。投与予定日に採血し「白血球が少し不足
です。残念でした、また来週」となる。私は「その合間の体調を知りたい」と思った。
抗癌剤投与後数日間は身体全体が炎症に近い反応を起こしており脈拍は異常に高くなる
(後述するがこの間は心臓マヒに注意!)。そのピークを過ぎたDay14あたりから、
心拍数は白血球や血小板の推移と「逆相関」の関係を示す。
このDay14以降に対する私の(勝手な)解釈は、
1.体重や代謝が同等な身体に酸素を供給する必要がある為、骨髄抑制による酸素量
低下を補うべく心拍数が上がる。
(これは「運動したら息が切れる」という事と同じ?)
2.心拍数の増加は「赤血球の濃度低下を補う」程度と推定される。
3.赤血球も白血球も血小板も同じ造血幹細胞から生産される為、脈拍から赤血球数
が推定されれば、それは白血球の推移も概略示しているハズである。
(ただしそれぞれ寿命が異なるため血液動態は少し違って観測される。後述。)
さらに、体調を維持し食事や運動を工夫する事で10~20%程度は意図した方向に脈拍
(つまり血液状態)を変動できる様になった(と勝手に思っている)。私の場合は投与日に
65回/分以下の脈拍になるように調整する事で抗癌剤投与条件を満たせることが判った。
(後述の様に)正しく脈拍を測る事は結構難しい(図のデータは誤差±1~2回/分)が、
抗癌剤治療に対して非常に有意な情報を与えてくれた(と勝手に思っている)。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
脈拍の測り方、血液の「制御」のしかた等も出来るだけ早く記載してゆきます。
すいません、、、。