発達障害やADHDの疑いがあるお子さんを持つ保護者さんが、ほとんどつまづいている悩みが、「過集中」というものです。
たとえば、ゲームに没頭してしまうと入浴の時間を完全に忘れてしまう。また、入浴するように声掛けをしても全く言うことを聞かない。そのまま徹夜でゲームしているなどです。
発達障害やADHDの場合、興味のある無しで、行動の強度が大きく変わってしまう傾向があります。
そのため、優先順位が無茶苦茶になりやすいのです。
このような特有の特性について、効果的な対処法があります。
それは「時間の構造化」です。日課のサイクルを明確にして、紙に書いて張り出すのが有効です。
ゲームの時間は19時から20時までと区切り、20時から入浴など、明確に決めておくことが必須です。
この時間の構造化を成功させるための決め手は2点。
・イレギュラーを認めない
たとえば、今日は19時から入浴して20時からゲームしたいと申し出てきたケースなど、シビアに対応する必要があります。どうしてかと言うと、このイレギュラーを1回でも認めてしまうと、イレギュラーがレギュラー化してしまうリスクがあります。
次の日はどうなるとかというと、19時から20時までゲームして、20時から再びゲームという流れになります。20時からはもともとゲームできるという約束だったと主張して言うことを聞かなくなるわけです。これを認めてしまうと不適応が固定化されてお手上げになります。
発達障害やADHDのお子さんが言うことを聞かない、お手上げになる流れには、ある必然が潜んでいると思います。
一度決めたことにはイレギュラーを認めず、どうしても変更する場合は、スケジュール表自体を来週から変更する。週内での途中変更はしないなど、毅然とした態度で向き合っていかないと、行動特性の改善が進みません。
・報酬を考える。
報酬の考え方には、プラスのものと、マイナスのものがあります。よくあるパターンは約束を守れなかったら罰があるというルールづくりをしている家庭が多いかと思いますが、マイナスの報酬を与えるというのは、よっぽどひどい問題行動に使うべきで、濫用するのは危険だと考えます。
プラスの報酬は、「1週間、連続で声掛けなしに自分で入浴できたら、土日のゲーム時間がそれぞれ1時間増える」などが良いと思います。
各家庭でお子さんの状況が異なると思いますので、何か個別に相談できるシステムを考えていきたいと思っています。