というタイトルの短編集を少し前に買った。


作者は米国の作家、グレイス・ペイリー。ものすごく寡作な人らしく、現在80歳超にしてまだ3冊しか出版してないらしい。

それでもファンが多く、解説によれば(私は解説から先に読んでしまう典型的日本人なのだ)あのサリンジャー並みの「生きる伝説」、らしい。

というか、翻訳と解説が村上春樹なのでサリンジャーが出てきたのか?

余談だが、村上版「Catcher In the Rye」は未読。


それはともかく、まだ16篇中4篇しか読んでいないけど(おそらく残りは夏休みの課題図書)、最初の1篇に衝撃を受けた。

タイトルは「必要なもの(Wants)」。

ショートショートと言ってもいいくらいの短編だけど、はまる予感がした。



主人公の女性は、自宅からたった2ブロック先の図書館から借りている本を、もう18年も延滞している。

やっと返却したその日、27年間連れ添った別れた夫と偶然出会う。


それだけの話だけど、

私が共感したのは別れた夫との偶然の再会などではなく、

18年も、「なぜか」本を返さなかった(返せなかった)ことだった。



共感した理由を分析したいところだけど、3時間後にドイ-イタ戦がキックオフなので

もう寝まーす。


今思ったけど、やっぱドイツは有利な組に入ってるのね。

決勝まで行ったら、明日のポル・フラの勝者より中一日分有利じゃん。