税金、制度、社会保障――

どれも「誰かのため」にあるはずのものなのに、

現場にいると、ふと考えてしまうことがあります。


これは本当に、誰かを幸せにする仕組みになっているのか?


特に中小企業や福祉の現場にいると、

支える側の人たちが、最も疲弊している構図に気づきます。


私は、それを変えたいと思っています。





◆ 利益が出たら、それをどう使うかは会社に任せてほしい



中小企業が黒字を出すと、すぐに税負担や社会保険料が重くのしかかる。

もちろん、税金は社会の土台を支える大切なもの。けれども、

「利益=即徴収」という流れは、成長の芽を摘んでしまうこともある。


内部留保や設備投資に回したいと思っても、その余力を持つこと自体が難しい。


必要なのは、“備える力”が認められる経済だと思います。





◆ 支える人が報われない社会では、土台が崩れる



福祉や教育、地域医療、中小企業。

社会を支える仕事に就いている人たちが、一番ギリギリの生活をしている現実。


誰かを助けるには、自分に余裕が必要です。


支える側の人たちに、もう少しだけ「自分の人生も守れる安心感」を持たせてほしい。

そうでないと、善意が続かない社会になってしまう。





◆ 挑戦に「罰」がつく今の構造では、動きたくても動けない



新しいことに挑戦する。社員を雇う。

地域に根づいたビジネスを育てる――。


それ自体が尊いはずなのに、そうすればするほど固定費が増え、余裕がなくなる。


結果として、やりたいことより、やれる範囲のことしか選ばなくなる。


社会の停滞は、こうして起こるのだと思います。





◆ 人を使い捨てにしない経営に、制度が追いついてほしい



私の目指す経営は「人を育てる経営」です。

けれど今は、人を育てようとするほど、経営が苦しくなる仕組みになっている。


制度や税の設計が、「短期的なコスト削減」ばかりを後押しする。


だからこそ、長期的に人を育てる経営が成り立つような社会へ。

それができたとき、会社も働く人も、きっともっと豊かになれる。





◆ 小さな声が届く経済へ



今は、「うまく立ち回れる人」が得をする世の中かもしれません。

でも本当は、「まっすぐ生きてる人」が希望を持てる社会のほうが強いと思う。


私は、「固定費支援型伴走モデル」という形で、そんな社会を少しずつでも形にしていこうとしています。


たった一人の力では限界があるかもしれない。

けれど、声を上げずに変わるものは、何一つない。


同じような思いを抱えている人と、どこかでつながれたら嬉しいです。