武道には「心」「技」「体」という概念があるらしいですね。

 

この3つは難しい順番に並んでいるそうです。

 

たとえば、職場でのあの人の態度に、なんとなくモヤモヤしたことはありませんか?


実はそれ、「心・技・体」のどこかが影響しているかもしれません。

 

簡単な方から解説していきましょう。

 

「体」・・・一番簡単に変化が実感できる概念です。

スポーツとかまさにそうですよね。走り込みによる体力作りとかはまさにそう。試合中に目標を達成する為の基礎能力を養う部分です。

 

「技」・・・一番実践的な概念です。

知識を得る。これも技のひとつでしょう。試合中に目標を達成する為の道筋を構築する。基本ができてから会得できる部分です。

 

「心」・・・一番難しい概念です。

見えませんからね。実感が湧かないのです。実感が湧かないと途中で挫折するのです。〝諦める〟という行動に一番直結する部分です。

 

 

 

ここまできて、私が何を言いたいのかというと、

 

この考え方を仕事に当てはめて見たらびっくりするくらい人間観察に役立ったという体験を、皆さんにも共有したかったのです。

 

実際に、仕事に当てはめてみましょう。

 

「体」

身体作りというより、体調をどうコントロールできるかという部分に於いて、普段の習慣、前日の生活などが職場の中で如実に現れているのです。

 

まず最初、「おはよう~」「うっす」などの挨拶を職場で聞いてみてください。

 

「え、夜更かしした?」というような反応になるでしょう。

 

もしくは、「やる気あるのか?」と心配になりますね。

 

これはですね、パフォーマンスが良くないという事実が顕在化しているから、周囲から呆れられるんですよね。

 

つまり、自分を管理できないし、管理する気すらない、他責思考の方がとても多いのです。

 

「技」

ここでは、仕事の効率や進め方のお話になります。

 

その仕事に対して前向きかどうかは、一旦置いておきます。

 

仕事の効率化ができる人は、それが出来ない人と何が違いますか?早速答えを言っちゃいましょう。

 

答えは〝数〟です。

 

どれだけ、その業務について真剣に考えたか、どれだけ方法を探ったか、納得がいくまでTry&Errorを繰り返したか。

 

そうやってたくさん試した先に、自分なりの効率の良いやり方が見えてくるんです。

 

つまり、目的に対して責任感をもてているか、真剣に向き合えるかと言う部分が露出するのです。

 

「心」

対人コミュニケーションなどが一番わかりやすい例えですかね。

 

「あれやって!」「これやって!」こう言われた場面で、嫌な顔1つせずに「はい!」といって実行できていますか?

 

「今回の失敗は、誰の責任だ」

 

きっとメインでやらかした人がいるのでしょう。でもですね、例えそれが自分じゃなかったとしても、自分事のように捉えられていますか?

 

「私じゃないからいいや。波風立てずに私の仕事をしよう」こんな考え方になってませんか?

 

これが、チームプロジェクトなら大きな損失となります。

 

何故かというと、チームたる〝連携〟をする気が無いからです。

 

チームじゃなくても、個人単位だとしても、視野がどうしても狭まるのです。

 

私も以前は「心」の扱いが本当に難しくて、失敗ばかりでした。


でも、ある日ふと気づいたんです。「あ、これって自分の捉え方次第かも」って。

 

素直に、実直に、自分の問題として受け入れる心があれば、大抵の問題は解決に向かって歩み続けることができます。

 

ですが、自分の問題じゃないと認識する人は、自分のことでいっぱい。他人に割くリソースが無いのです。

 

そうなると、思いやりや感謝などの他人を承認する行為に対して苦手意識が生まれてきます。ホントはできるのに、です。

 

これは、機会の損失なのです。アナタと誰かを繋ぐ機会をアナタが捨てているのです。

 

 

なーんて、偉そうなこと言ってますけど、私がコレを意識できるようになったのは、つい最近。

 

私のブログ風に言うと、まだ「有意識有能」の状態です。

 

無意識には出来ません。

 

というか、無意識に出来るようになったら、怖いもの知らずの聖人君子になれるんじゃないですかね。

 

だから、アナタもそんな聖人君子を目指してみませんか?

 

その為にもまずは、「今日、誰かにありがとうを伝える」ところから始めてみませんか?


小さな一歩が、心を育てる第一歩になるかもしれません。

 

きっと、目の前にある問題の殆どが解決に進みますよ。