がれきを全国のゴミ焼却炉に送るのは新たに別の汚染を広げることにならないか。
通常800℃以上の高温で燃焼させれば塩素起源のダイオキシン発生が抑えられる。

 泥や砂、コンクリートやプラスチックを含む建材など、海水(塩化ナトリウム)を含んだ可燃物を焼却炉に入れたら800℃以上の完全燃焼で燃やせるだろうか。

 ダイオキシンの発生源は塩素であるから土砂と塩分とを洗浄して除去し、良く乾燥させる必要がある。この対応ができる自治体がどの程度あるのだろうか。塩素で炉も痛むのでその対策も必要だ。
民間の太平洋セメントが受入を表明と報道されている。その記事に除塩設備を新設とある。化学知識があればその対策を考えられるのだが。他の自治体はどうか。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1070/20120412_01.htm

既に一年が過ぎた。被災地に専用のがれき処理・焼却設備ができたはずである。今からでも遅くない建設すべきだ。
輸送路も短く済み、トラックの台数も少なくなる。汚染拡散も押さえられる。
(アスベストの拡散も押さえ込まなければならない。)