前のブログでは、結論すなわち、どちらにしたらよいかを明確にしていない。この間、多くの事を考えていた。結論を言うと、50Hzに統一することが現時点で最善と考える。60Hzから50Hzへの変更は、モータ回転が低下するのでリスクが少なくなる方向である。

 50Hz地区は、この震災で多くのダメージを受け、その復旧に全力をかけている。7月以降の関東特に東京の状況を想像するに、人が住み、働ける環境ではないと思う。私は、60Hz地区で生活し働いている。今日、東京に拠点を置く協力会社の方々が訪問された。この電力不足の影響を説明し、「夏にはこちらにおいでよ」と申し上げた。

 一方、60Hz地区は被害が皆無であり、経済的にも支援できる。周波数切替の負担は可能と思う。家庭電気製品については、費用負担が少ないと思う。エコポイントのような補助政策を行い、変更を促進すべきであろう。家電メーカの販売戦略や今年度までのエコポイントなどの政策ににより、その分がヘルツフリーの製品に置き換わっていると考えられる。

 産業界がどのように対応するかが問題で、保有設備の変更が可能かどうかを早急に調査するよう促すべきである。電力会社に対しては、周波数統一の技術的問題を洗い出し、早急の対策を行うよう要請する。法律の制定を含む強制力を持たせることが必要。

 本日の日経夕刊に、「関西電力広報担当者に聞いたところ、発電所の周辺機器を総取っ換えしなければならず、費用と時間の面から難しいと回答をえた」との記事があった。技術者しかも第三者的な立場な方のご意見を聞きたい。

 60Hz地区の皆さんにとって、明日は我が身と言うこともある。(石橋先生著 大地動乱の時代 参照)
日本全体が今回の大震災を支援したいという気持ちを、周波数統一に向けて頂ければ、義援金寄付よりも大きい効果が得られると思う。