カノン s-no.3 | aioso**

カノン s-no.3

噛み合ない会話を繰り返しているうちに
相手がいらだち始めるのはとてもよく理解できるのだが
その相手に理解できるように
わたしのかんがえをぶんしょうにスルコトガデキナイ



噛み合ない会話は後々の人間関係において
ガラスの破片と同じ役割を果たします




ガラスの破片で傷つけられたわたしの瞳から
とうめいな果汁があふれだそうとした、その、瞬間、

 
 ♪
        ♪ 
    ♪


    カノンだ、パッヘルベルのカノン
    
---相手が携帯電話をひらいた



わたし、その最初の旋律は、羽が落ちてくる様子を
メロディにしたんだと思ってるんです、


むかしそれを詩に書いたことがあるんです、


天窓からゆっくりと落ちてくる白い羽のようすが
その旋律なんです、


  果汁のかわりに溢れ出しそうになる、ことばことばことば
  まだ表現されていないことばたちが飛び出して自由に
  なりたがっている  




伝えたいことがたくさんあります
聞いて頂きたいんです
共感、という状態を分かち合えると思うから



  でも自由になりたがることばたちをすこしなだめる
  もう少し待ってね


いま、まずやるべきは、目前のガラスの破片を
少しずつなくしていくこと
相手の歩く道からなくしていくこと


そうしてまっすぐに向かい合う準備ができたら、
ねえ、
ことばたち、




きっと、とどいてね