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公式ブログ - 作家のひとりごと -

STUDIO VERKの作曲家が綴る随筆的ブログ

こんにちは。
森元です。

今日は前の曲を使って、歌詞の話をしようと思います。
が、多分グダグダになります。
先に言っておきます。

今のうちに避難する人は避難しましょう。


一応、曲を再度アップ↓

Time leaps and goes

んで、歌詞はこんな感じ↓


夜が明けたら また 後悔の日々
差し込む光に 目を細める

時は 戻らない
そんなこと わかってるけど

あの日僕が知った事を 消せるなら
心に黒いモヤが残ってる
それでも君の所へ 向かうだろう
例え時が戻っても

カレンダーめくっても 同じ様な日々
提示されてる選択肢 目を背ける

時は 進んでく
そんなこと わかってるけど

あの日僕が言った言葉 消せるなら
ため息をついてまた繰り返す
それでも君が言った言葉 忘れない
例え時が過ぎ去っても

例え何度同じ時を 過ごしても
いずれ僕らは進んでく



実は以前このブログで、畏れ多くもミスチルの曲を歌詞分析したのです。(リンクを貼るに当たって自分で読み返しましたが、結構面白いやん。笑)
その様な要領で、今回は自分が書いた歌詞を分析しつつ、その時思っていた事を書こうと思っています。

前提として、この曲ボツにはなりましたが、依頼されて作ったのでテーマが決まっています。
そのテーマですが、「居酒屋でタイムリープするコメディ演劇のエンディング」として作りました。


ぼんやりですが、歌詞を書く前にあったのが、
「夜更かしして朝起きて、仕事いかなきゃいけないけどすっごく起きたくない頭に寝癖が付いた男性」という設定。

何故そうなったかというと、「居酒屋」「コメディ」というキーワードで曲を作ったら(あ、僕は絶対に曲を先に書いて、歌詞を後で付けます。依頼がない限りは)、ジャズっぽいコードの使い方と6/8の拍子になったので、歌詞はそれに合わせて日常的な、広い世界観ではない方が良いと思ったからです。

基本的にこの歌詞は、外郭(表象)→内部(精神)という流れになっているので(今分析して自分で気付いている。笑)、そう考えると分りやすいですね。
世の中に色々な歌詞がありますが、オーソドックスな流れの一つではあると思います。
最初の、


夜が明けたら また 後悔の日々
差し込む光に 目を細める



というのは、ほとんど情景描写に近いです。
一番外郭の部分ですね。
次の、


時は 戻らない
そんなこと わかってるけど



は、この男性の心に入りましたから、内部へのベクトルです。
1番のサビの、


あの日僕が知った事を 消せるなら
心に黒いモヤが残ってる
それでも君の所へ 向かうだろう
例え時が戻っても



というところで、ちょっと物語性を出したいと思って、「君」を入れました。
僕、個人的に「物語性」ということに凄く感心がありまして、僕が20歳〜25歳くらいまでモリモトユウジ研究所の第四サティアン(おい笑)では、この「物語性」が主要な研究テーマだったのです。

で、研究の結果、「表現媒体に物語性を注入する事は、最も効率良く、またインパクトを持って人間の心を刺激する」という結論に至りました。
ので、僕の歌詞には絶対にどこか「物語性」が入っています(ちなみに上記のミスチル桜井氏は、この「物語性」の最強の使い手です)。
次、2番のAメロ。

カレンダーめくっても 同じ様な日々
提示されてる選択肢 目を背ける



これ、1番のAメロとほとんど同じです。
上記にある「夜更かしして朝起きて、仕事いかなきゃいけないけどすっごく起きたくない頭に寝癖が付いた男性」像の描写を、違う言葉で言っただけですね。


時は 進んでく
そんなこと わかってるけど



これも1番のBメロと一緒です。

僕は、1番の歌詞を2番の歌詞と対応させる、というのが結構好きです。
文字数が合いやすいし、韻を踏んだりもしやすい。
そして何よりも、これは歌詞よりも曲を先に書くということでわかることなのですが、僕は歌詞付きの楽曲もあくまで「曲」が良くてなんぼだと思っています。

要するに、曲が良くて歌詞が良くない>歌詞が良くて曲が良くない、
という完全な優劣で曲を作り、歌詞を書いています。

なので、もちろん歌詞を書く以上言いたい事は書くのですが、それ以上に「曲を邪魔しない様に書く」ということ、もうこれは大前提なのです。
その前提の中で歌詞を書くとき、ある程度の繰り返しや違う言葉での言い回しは、非常に有効な手段なのです。

では、最後まで一気に。


あの日僕が言った言葉 消せるなら
ため息をついてまた繰り返す
それでも君が言った言葉 忘れない
例え時が過ぎ去っても


例え何度同じ時を 過ごしても
いずれ僕らは進んでく



上段は、もうこれもあんまり内容に変化はありません。
何かを後悔している男性、を別の言葉で描いている。

最後の付け足しの歌詞ですが、もう本当に単純な話ですが、この曲を明るくしたかったので付けました。

テーマが「時」だったので、最終的に「時」に全部押し流してもらおうと。
後悔とか心のモヤとか、そういうのもひっくるめて「でも時間って進むから、そういうもんだから」というので無理矢理前向きになるようにしました。
無理矢理なので、多少の脱力感、虚無感が漂います。
それもこの曲に合うじゃないかなーと。

んで、最後にタイトルを「Time leaps and goes」とした、というわけです。

あ、僕はタイトルは絶対最後に付けます。
実を言うと、僕はタイトルってあんまりどうでもいい、ってか無い方がいいくらいに思っています。

何故ならタイトルを付けると、多少なりとも聞く人の解釈の自由を奪うことになるからです。
だから、タイトル込みで何か狙いがある場合や、表現媒体でない(BGMなど)楽曲の場合を除いて、当たり障りのないタイトル、というのが基本的には一番かなぁと考えています。


以上、自分の歌詞について自分で書いてみました。
文章にすれば気付きもあって、意外に楽しい。
そうは言っても本当はまっだまだ書き足りないので、やはり少し消化不良気味にはなるのですけど。