ものづくりのせいしん   by ソーダ | ゆきさんとボスと子分達。

ゆきさんとボスと子分達。

チームステュディオス稽古場ブログです。

今朝仕事場に出勤して、いつものようにYahoo!ニュースを開くと

「HVに匹敵 マツダ"清"」というニュースを発見した。


マツダが新たなエコカーを発表したらしい。


一般的にエコカーといえば、エンジンとモーターを併用するタイプが良く知られている。

最近だとCMで敵対心を剥き出しにしているトヨタの「プリウス」やホンダの「インサイト」が

世間的にも認知されているエコカーだと思う。


ところが、マツダはこのHVのシステムを持っていない。


国をあげて「エコ」を叫んでいるときに、ガソリンのみで走り続けているマツダ。

そんなマツダが「ガソリンのみ」でHV並みの低燃費を実現したのである。


正直驚き。


燃費を下げるには、電動モーターとの併用。じきにモーター車も増えていくんだろうなと思っていたところに、

「リッター32km」の化け物みたいなガソリン車が出てきた。


「うちには、ガソリン車で勝負するしかない。では、どうすれば、ガソリン車でHVに勝てる車が作れるか」


エンジンを改良し、燃費効率を上げ、信号停車のときに自動でアイドリングストップさせる機能をつけ、、、

今出来るものから、どうやって新しいものを生み出すか。

開発者の根性を見たって感じです。



東芝もそうですよね。

次世代メディアの争いは、ブルーレイに軍配があがり、HD-DVDを推していた東芝は敗れてしまいました。

今では、世間はブルーレイが浸透しています。

PCにもブルーレイ搭載モデルが増え、レコーダーもブルーレイ搭載モデルが比較的安価になってきた。


そんななか、東芝は今もなお、「DVD」でがんばっている。


「うちは、DVDで勝負するしかない。では、どうすれば、ブルーレイに勝てるか」


世間的にはブルーレイでなく、まだまだDVDで十分と思っている人も多いです。

今あるDVDをよりきれいに見せるプレイヤーを。

今あるDVDにハイビジョンを長時間きれいなまま録画できるレコーダーを。


プレイヤーにはハイビジョン画質に変換するアップコンバート機能がつき、

レコーダーには8倍録画機能がつき・・・。


今あるものを、どう伸ばせばより良いものになるのか。

メーカーも常に世間の状況を把握しながら、需要を調べ、いいものを供給しているんですね。


僕らの芝居も同じだなあと思いました。


演出のゆきさんは、僕らのことを「原石だ」とおっしゃっています。

芝居を始めて間もないメンバーですから、足りないものが山ほどあります。


HVの技術を持たないマツダが新しいエコカーを作ったように、

次世代メディアの争いに敗れた東芝がDVDの環境をより良いものに変えているように。


足りないものをしっかりと認識して、どうすればより良いものになるか、

どうすればお客様に喜んでもらえる作品になるか。


マツダや東芝といった一流メーカーを見て、

プロとはなんぞやということにちょっと触れられた気がしました。