「たび重なる虚耗と共に」 | StudioTrollopePloy

StudioTrollopePloy

トロプロブログです!!



ただ人生とはそれだけのものだ。少なくとも、僕の人生はそうだった。
なにが正しいかなんて判らない。

情報が氾濫するこの世界では、妄信することも出来ない。
何かに縋ってみたところで、それは僕の心を満たしてはくれず、ただ虚栄心に塗れた自分がいるだけだった。



どれだけの名著に触れれば、どれだけの名曲に心を動かされれば、僕は僕を肯定できるのだろう……。

あの頃憧れていたものも、

叶えようと決めた夢も、

いつしか僕の人生の重荷になって、目の届かない処に隠して失くしたふりして、置き去りにしてきた。


そうやっていつも、僕にはなにもないのだと、嘯いた。


虚しさの波は、絶えず押し寄せる。
僕を溺れさせようと、潮位を上げる。



アンチニヒリズムを掲げてみても、人生に意味を見出すことは未だ叶わず、
かといって、積極的ニヒリズムを実践することも出来ず、
消極的ニヒリズムの卵を抱えて、怯えながら彷徨っている。



新しい夢を手に入れてからは、まるで、知らない街で迷い犬の尻尾を追いかけているような毎日だった。
諦めて立ち止まり、目指すべき山の頂を平坦な麓から見上げて、ただの憧れにしてしまおうとしている自分がいる。


そんなとき、もう限界なのだと、僕は僕に囁く。
もう十分にやったのだと。


少なくとも、三年前までの僕は、確実にそんな人間だったと思う。





「歴史に名を刻め、お前ならできる」


ふと、そんな言葉を思い出す。
中学の卒業アルバムにそう書き残した友人とは、すっかり疎遠になってしまった。
あの頃を思い返す度に、あの時の僕には、それだけの力と時間があったのだと、確信する。

あれから、十年近くの歳月が流れた僕に、その力は残っているだろうか。
時間は確実に失った。ならその分だけ、力を蓄えてきたのではないのか?


僕は僕に問う。


周りを見渡せば、知らない街である。
結局のところ、目指す場所は一つしかないことに、僕は気付く。


そうやって少しの時間を犠牲にして、燻っていた熱いものが、

ある日、一気に燃え拡がるのだ。
僕は、まだ本気で向き合えていないのではないかと、壁を越えるときが来るのだ。


そんな風に僕は、夢への道を不安定に歩む。
例え、どんなに無様でも。



迷い犬を道先案内人に。
僕は出発点に立つ。立ってみせる。
必ず、山の頂へと登ってみせる。


僕は反省しない。後悔しない、絶望しない。自分に負けたりなんて、しない。

だから、僕は夢を諦めない。









今の僕は、大好きなバンドに救われている。トロプロに救われている。

不吉とされる、十三番目のこのときに、あえて言わせてもらう。



ありがとう。